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2020年4月

2020年4月25日 (土)

コロナの艦隊。R020425

うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば 大伴家持
今朝、人混みを避けて、林の小道を歩いた。
小鳥が、木の実をつついていた。
一粒が、ヒトなら食パン1斤、小欲知足だなと思う。
コロナに沈む人間世界をよそに、木々は新芽を吹いて、花をつけている。
コロナは小鳥も植物も、害しない。
ヒトだけを害する。
昨日のニュースで、ひとけが絶えたアメリカやイタリア、空気がきれいになったインドの町を、ピューマやいのしし、象が歩いていると言っていた。
女性指導者の国々が、コロナ対策に成功している。
主治医が女医だと患者の死亡リスクが低いと聞いた事がある。
災害や疫病との戦いは、女性指導者の方がいいのだろう。
8世紀、天平時代、聖武天皇は、妻の鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)、後の持統天皇の助言に従って、天然痘の国難を乗り越えた。


 


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2020年4月24日 (金)

コロナの艦隊。R020424

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である』チャールズ・ダーウィン。
恐竜は生存競争を、巨大化で勝ち抜き、1億年も繁栄した。
しかし、隕石による気候変動で、あっという間に絶滅した。
小鳥になった恐竜は、今も生きている。
ヒトは、コロナ事態を、どうやって生き延びればいいのだろう。
生存競争なら、今のままで頑張ればいい。
隕石の衝突なら、変身しなければならない。
変わりたくない恐竜たちが、コロナを、「生存競争」の続きだと言い張って、変身を拒んでいる。
コロナは、恐竜人間と小鳥人間、どちらを生き延びさせるのだろう。
中世のペストが封建主義を壊し、ルネッサンス、さらに民主主義の種を撒いたという考えがある。
コロナもそんな人類史上の大事件かもしれない。

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2020年4月23日 (木)

コロナの艦隊。R020423

ウイルスは高度1000メートル以上の上空にも存在し、日々地上に降り注いでいる。1日に1平方メートルあたり8億個以上のウイルスが大気境界層に降り注いでいる。地表に堆積する前に数千キロも移動する場合があるという。(NewsWeek 2019 2/13)
私たちのすべて、つまり体も心も、ウィルスが生み出している。
体は、精子と卵子が運ぶ、体のDNAというウィルスによって作られる。
心は、言葉が運ぶ、心のDNA、言霊というウィルスによって作られる。
新コロナウィルスは、私たちを作っている膨大なウィルスの一つだ。
体のウィルスは分泌物に運ばれて、人から人に感染する。
心のウィルスは言葉に運ばれて、人から人に感染する。
私たちは、自身でもあるこのウィルスと、体と心の両面作戦で戦う必要がある。
8世紀、天然痘に覆われた天平時代、聖武天皇は遷都と大仏建立をした。
遷都とは社会の在り方、生活の仕方を抜本的に変えるという意味。
大仏建立とは、心の在り方を抜本的に変えるという意味。

 

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2020年4月22日 (水)

コロナの艦隊。R020422

コロナ事態になって4カ月。
ふと気がついた。
春先なのに、小鳥の声が、聞こえない。
子供の声も、聞こえない。
サクラは咲き急ぎ、散り急いだ。
鉄道の人身事故が、続く。
地震が、増えた。
みんなの不安が悪霊を呼び寄せているようだ。
体のワクチンができるまで、心のワクチンでしのぐしかない。
古来日本では「治国平天下」、上に立つ者が正しい行いをしていれば、国は自然に治まる、とされた。
武力や金力ではなく、神仏に祈る事で、国を治めた。
8世紀の天平時代、天然痘が流行、聖武天皇は、遷都して、大仏を建立した。
そして21世紀、令和時代、コロナが流行、心のワクチン、遷都して、大仏建立して、お祓いをしよう。
経済成長のためでなく、みんなの安心のためのオリンピックをしよう。

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2020年4月21日 (火)

コロナの艦隊。R020421

アメリカでは、人々の3分の2は、みんなの命のため外出制限に賛成し、残りは自分の生活のために反対している。
大統領は、選挙のため、反対のデモに便乗している。
日本でも休日の自粛についての世論は同じだ。
外出の自粛の判断は、みんなの命のリスクと自分の生活とのバランスだ。
みんなの命より自分の便利を選んでいる人もいる。
抽象的なことが理解できない、現実に罹ってみないとわからない、というのは簡単だ。
自我というウィルスが蔓延して、「みんなの中の自分」が見えなくなっている。
みんなの命などどうでもよいという気分だろう。
私たちの社会の、道徳抜きの教育や競争過多、格差の固定などの報いが、コロナウィルスの姿で、私たちに戻って来た。
コロナウィルスの出どこは、武漢とは異次元の、私たちの心から来た。
国によって被害の違いがあるのも、そのせいだ。
そう思う方が、前向きだ。

 

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2020年4月20日 (月)

コロナの艦隊。R020419

コロナ対策で封鎖されたニューヨークの、市民の生命を重視する市長と、経済回復を早めたい大統領の、激しい口論のニュースがあった。
以下は私の仮説だ。
国のかじ取りの指標に、出生率と経済成長率がある。
ヒトは欲望のために活動すると思われているが、本当は不安に駆られて活動する。
ヒトは幸福を求めて活動すると思われているが、本当は不幸を恐れて活動する。
不安が国民を活動へ駆り立て、国の経済を発展させる。
国民の不安が大きい国ほど、国の経済は発展する。
コロナで格差が露わになったニューヨークの繁栄や、敗戦後の日本やドイツの高度成長がその例だ。
一方で、古来の宗教には、ヒトを安心に導く力がある。
カトリックやイスラム、小乗仏教の国では安らかに暮らしている。
国の経済は停滞するが国民の出生率は高い。
安心が、出生率を高めている。
国の経済成長率は国民の不安と比例し、国民の出生率は国民の安心と比例する。
国民の不安を掻き立て国の競争力の増大を目指すなら、国民を経済成長率で制御すればよい。
国民の安心の増大を目指すなら、国民を出生率で制御すればよい。
このコロナの事態が安定すれば、国民に貯まった不安で、国の経済は急回復する。
しかし国民の出生率は低下する。
国民の出生率の低下は国民の衰弱だ。
国が競争に勝っても国民が衰弱しては無意味だ。

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2020年4月19日 (日)

コロナの艦隊。R020418

土曜の夕方、「イタリアの小さな村の物語」というBSのTVが好きで、昔からずっと見ている。
3回目くらいの再放送だ。
毎回、老人を主人公に、村人の温かい結びつきが描かれている。
取材地は、北イタリアの山村が多く、画面で笑っている老人たちは、コロナより前に、寄る年波で、もうあの世だろう。
このTVの良いところは、ヒトとヒトの結びつきを、美しい言葉で賛美していることだ。
少しくらい脚色があっても、ヒトとヒトの結びつきを促す言葉は、美しい。
自分を主張して、みんなをバラバラにする言葉を発するのは醜い。
言葉のウィルス、悪霊だ。
今、コロナの事態で、その国やその人の正体が、露わになっている。
私も気をつけたいと思っている。

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2020年4月18日 (土)

コロナの艦隊。R020417

関東地方に大雨洪水注意報発令中。
「米資産運用大手ブラックロックが16日発表した2020年1~3月期決算によると、3月末時点の運用資産残高は6兆4700億ドル(約698兆円)となり、昨年12月末時点から約1兆ドル(約108兆円)減少した」。
消えた108兆円はどうなったのだろう。
少し前だが、3月18日現在で、イタリアの聖職者が医療関係者より多い18人、患者の臨終に立ち会い、感染して亡くなっているという記事を見た。
世界中の医療従事者や、家族やみんなの生活インフラを支える人々の中にも、亡くなっている人は多いだろう。
コロナは、物としては13万人の命を奪い、情報としては莫大なお金を消した。
この状況で、消えていくものと、消えないものがある。
生老病死の消えていく宿命を負う私も、せめて生きている間に、消えないものを見つけたいと思う。

 

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2020年4月17日 (金)

コロナの艦隊。R020416

君子は怪力乱神を語るべきではないという、教えがある。
私は小人なので、語りたい。
世界中の軍事大国の戦艦で、兵士たちにコロナが蔓延して、大騒ぎになっている。
米艦の艦長からは、戦争に殺しに来ているのに、コロナで死ななければならないのはおかしいとか、仏艦の兵士の家族からは、衛生管理が行き届いていないという怒りの声が上がっている。
これらの戦艦には、中東に派遣されて、多くのヒトの命を奪った、過去がある。
祟りという言葉を思い出した。
無念のうちに非業の死を遂げた人々による復讐だ。
その人々が残した恨みの言霊、言葉のウィルスと、コロナウィルスの共同作戦だ。
ウィルスはあの世の情報でもあり、この世の物でもある。
あの世で2種のウィルスが手を組んで、この世に復讐しているように思われる。
世界は、人間にとって、ほんの一握りの既知と、無限の未知から出来ている。
あながち空想とばかり、言えない。

 

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2020年4月15日 (水)

香心門。R020415

各所の老人ホームのボランテイア受け入れが中止になって3か月目に入った。
1所だけ先月まで受け入れていたが、私の方がビビって、今月から中止にしてもらった。
家庭の事情や、障碍で一人暮らしが困難な人は、そこに居るしかない。
介護士さんたちは、その人々を守らなければならない。
3密どころか、体を触れ合わなければならない。
家には自分の子供や家族もいるだろう。
コロナを自分が持ってきたらとか、よそから入ってきたらとか、考え始めたら、絶望的な気持ちだろう。
ビビって逃げられる自分は情けない。
各国の大統領や市長が、医療や公共機関やスーパーのレジなどの生活インフラを守る人々に感謝の言葉を発している。
まさに命がけの貢献だと思う。
昭和の戦争、平成の放射能、令和のパンデミック、平和ははかない幻のようだ。

 

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