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2020年2月

2020年2月20日 (木)

香心門 中央林間地域包括支援センター R020220

Photo_20200220163801 曇り。天気は穏やか。世相は騒然。
来所者12名。介護士さん2名。
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之
テレビも新聞も、インターネットも、新コロナのニュースで溢れている。
市中の恐怖は頂点に達し、国も記者も市民も、他者に攻撃的な雰囲気になっている感じがする。
長い拘束期間を終えた人々が解放されて、帰路公共交通機関を利用したとか、寿司屋に立ち寄ったとか、学者が突然国の防疫体制への全否定をネットに発表して、世界中に激震を走らせ、翌日削除したとか、だ。
大震災や戦時中の魔女狩りを彷彿させる。
そんな中、職員さんが定期的にアルコール消毒する室内で、マスクなしで歓談した。
長崎の原爆投下で生き延びた人の昔話などを聞きながら、ほっとできた時間だった。

 

2020年2月15日 (土)

香心門 東建ふれあいサロン R020215

曇り。暖かい。
500世帯のマンション団地の自治会と海老名市の共催の、市民活動。
二種香と献香。
新コロナの拡散が昨夜のニュースで知らされた。
14世紀に書かれたデカメロン「10日物語」の話をした。
ペストの大流行を避けてフィレンツエ郊外に引きこもった男女10人が、不安と退屈を紛らわすために、互いに面白い話をしあう物語だ。
目に見えない正体不明の病原体への恐怖心は、昔も今も変わらない。
お香を廻しながら、各人それぞれの心配について、話題を交換した。
現代のデカメロンのようだった。
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2020年2月11日 (火)

香心門 プレマみなみ風 R20211

快晴。暖かい。
入所者9名。介護士さん1名。栄養士さん1名。研修生1名。
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之
同異香を2回。
香席では下の名前を呼び合うので、みなさんに、薫香録にひらがなで記入してもらうことにしている。
研修生はインドネシアからの若い女性だった。
名前の書き方が分からないという話から、インドネシアや宗教についての話になった。
入所者から、イスラム教はどんな宗教ですかという質問があって、困って、私に振って来た。
世界で一番たくさんの人々が信仰する宗教と答えるのが精いっぱいだった。
ニュースなどで分かっているつもりで分かっていなかった。
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2020年2月 4日 (火)

香心門 ベルホーム R020204

薄曇り。穏やか。
入所者12名。介護士さん3名。
月が替わって、和歌も替わる。
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之
人の心は変わるけれど、このふる里の梅の花は、
昔と変わらずいい匂いだなあ。
梅の香りとともに花粉症の季節の到来。
今年は、インフルエンザや新コロナも一緒だ。
施設も厳重な来場制限の最中だが、歓迎してくれた。
みなさん、退屈な日々で、お香を喜んでくれた。
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