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2019年12月

2019年12月21日 (土)

香心門 東建ふれあいサロン R011221

晴れ。寒い。
今年最後のサロン。
初顔の女性が参加した。
鎌倉や銀座のお香屋さんで、香道に興味を持ったが、敷居が高くて入れなかったとのこと。
いつもの通り、和歌の朗詠から入る。
なぜ和歌から始めるのかの説明で、主役は文学で、香りはそこに振りかける調味料のようなものだというと、別の人も横から、源氏物語と源氏香の話を補足したので、ますます、心細そうになった。
みなさん、お香に近づきにくいのは、二つの誤解によるのだと思う。
香りそのものが主役だという誤解。
浅草寺や仏壇やお墓参りでお線香をあげているのが本来のお香のルーツなのに、香道の香を祈りとは無縁の優雅な遊びのように思ってしまう誤解。
この誤解は容易には解けない。
来月も来てくれるか心配だ。

2019年12月19日 (木)

香心門 中央林間地域包括支援センターデイサービス R011219

雨。暗く寒い。
来所者16名。
田子の浦に うちいでてみれば 
しろたえの 富士のたかねに
雪はふりつつ 山部赤人
今年最後のお香の会。
最初から出てくれていた一人暮らしの男性から、他県に住む娘さんの家に移るので、お香の先生によろしくという伝言があった。
一人暮らしが出来なくなったのかという寂しさと、娘さんと同居するのかという安心が絡み合って複雑な気分だった。
デイサービスに通う一人暮らしのヒトにはこういう選択肢もあるが、老人ホームのヒトには帰るという選択肢はない。
終の棲家とはそういうことだ。
『やすらぎの郷』というドラマを2度ほど見たが、この悲しみやさびしさは、描きようが無いのだろう。

2019年12月17日 (火)

香心門 桜ケ丘記念病院延寿ホーム R011217

午前中の白楽荘を終えて、聖跡桜ケ丘に向かう。
途中、昼食。外食は月に1~2回なので楽しみにしている。
寒いので、リンガーハットでちゃんぽんをすする。
入所者10名。介護士さん1名。
ちゃんぽんの縁か、初めて参加した女性が長崎出身で、先月のローマ教皇来日の話題から、生々しい被爆体験の話をしてくれた。
聞香を終えた後に、香炉から炭団を掘り出して火皿に移し、これまで貯めた米粒ほどの香木の焚きガラを、全員が順番に載せて、煙と香りが出たら、父母や家族のことを思いながら合掌して、燃え尽きるまで、それぞれ1分ほどお祈りをした。
聞香より喜ばれる。
香は、聖徳太子による仏教伝来から、今日の墓参りや仏壇に至るまで、常に仏教とともにあった。
香道はその枝葉に過ぎない。
そんな話もした。
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香心門 白楽荘デイサービス R011217

町田市街を抜けて八王子に向かう途中に、畑や丘陵があって、抜けるとジブリのアニメに登場する、多摩センターの洒落た街に入る。
青空が似合うのだが今日はあいにくの雨。
来所者6名。助手さんとそのお母さん。介護士さん。
助手さんはお母さんと二人暮らしで、親孝行のために、一緒に参加してくれている。
親孝行は、したくても出来ない人の方が多い。
親孝行ができるのは、人生で最も大きな喜びだと思う。
この喜びは、してみないと分からないのかもしれない。
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2019年12月16日 (月)

香心門 グレープの里デイサービス R011216

晴れ。暖かで穏やか
来所者20名。介護士さん6名。
田子の浦に うちいでてみれば 
しろたえの 富士のたかねに
雪はふりつつ 山部赤人
いつも香炉を8基用意するのだが、今日は4基で、ゆっくり廻した。
その分、香の十徳やお香の歴史など。脇道の話がゆっくりできた。
高齢になっても、人生を投げずに、知的好奇心がますます旺盛な人がいる。
残り少ないと思うからこそ、真剣なのだろう。
終わって、片付けをしている間も、車椅子を転がして、質問に来る。
説明をメモに取っている。
体の老いは如何ともしがたいが、心の老いは別次元なのだと勇気づけられた。
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2019年12月11日 (水)

香心門 プレマみなみ風お香カフェ R011211

晴れ。11月並みの気温。
入所者8名。介護士さん2名。
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の
富士の高嶺に 雪は降りつつ 山部赤人
30代から101歳まで色々な不自由を抱えている人たちだ。
介護士さんたちが手取り足とり、時々テレパシーを使って答えを聞きだしたりしている。
かえって楽しい。
私たち世代もお年頃で、友人から、ホームの良非の見分け方を聞かれることが多くなった。
田舎の名士がオーナーで、毎日顔を出して、1件だけを経営していて、息子が市会議員などしていて、地元の顔見知りの高齢者がたくさん入所している処と答えるようにしている。
経営に血が通っていて、職員さんたちが明るく親切だからだ。
でも、足腰が達者なら、一人暮らしが一番いいと思う。
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2019年12月 8日 (日)

香心門 プレマみなみ風 R011208

久しぶりの晴れ。穏やか。
入所者のための忘年会。
4年前からこの春まで、お香の助手をしてくれた事務員さんが、赤ちゃんを連れてくると言うので、会いに行った。
孫と曾孫の間だ。
高齢者はみんな、赤ちゃんが大好きだ。
うつむきがちなヒトも笑顔で手を伸ばしていた。
私もそんな気分になった。
顔見知りの職員さんたちの歌やダンスや日本舞踊で楽しい時を過ごした。
私のお香も、こんな風に、みなさんを楽しませればと思った。
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2019年12月 3日 (火)

香心門 ベルホーム R011203

晴れ。暖かい。
月が変わり和歌も代わる。
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の
富士の高嶺に 雪は降りつつ 山部赤人
せっかく準備していたが、朝、所内で風邪が流行っているので中止したいとの連絡があった。
ホームの高齢者の天敵、インフルエンザの季節だ。
私は早々と予防接種を済ませた。
予定を変更して、自転車で、4つ先の駅にある図書館に行った。
若い人たちに混ざって3時間ほど過ごした。
ホームの人たちも、昔はこんな若者だったのだと思うと感慨深かった。
帰路も30分、全速力で、汗をかいた。
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