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2019年7月

2019年7月30日 (火)

香心門 グレープの里 R010730

一昨日が梅雨明け。酷暑。
デイサービス来所者16名。介護士さん4名。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける
到着が遅れて、みなさん着席して、待ってくれていた。
介護士さんが、源氏絵巻の屏風を飾り、薫香録や鉛筆を配り、御神籤を引いて、一人づつ詠みあげてもらう。
私は、その間に、炭団を熾し、香炉を4基準備する。
未だ時間が足りなかったので、介護士さんが、園内の畑で収穫したスイカを2個持ってきて、今日のおやつといいながら、切って、時間つなぎをしてくれた。
無事お香が終わって、私も御相伴にあずかった。

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2019年7月26日 (金)

香心門 プレマみなみ風 R010726

晴れ。今年初の猛暑。
入所者10名。介護士さん1名。
ここは今月2回目なので和歌を変える。
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ 崇徳院
皆で朗読。
時々会に来るが、面識のない二人の男性を、介護士さんに頼んで、香席に呼んだ。
二人とも元大工で、90歳。

同じ年齢と経歴の二人が、このホームで合流するのは、この和歌のようですね、と言う訳だったPhoto_20190726184701
喜んでくれた。
満州出身の人が「満州娘」という唄が好きだったと言った。
♪わたし十六 満洲娘
春よ三月 雪解けに
迎春花(いんしゅんほわ)が 咲いたなら
お嫁に行きます 隣村
王(わん)さん待ってて 頂戴ね

次回はこの歌詞を香題にするので、歌って下さい、ということになった。

 

 

 

2019年7月24日 (水)

香心門 健康都市大学 第2回 R010724

晴れ。本格的な暑さ。
会場はシリウス。受講生28名。市職員さん3名が助手。1時間。
第1回の来場者のアンケートに次の要望があった。
①色々な香りを体験したい。
②香は何の役に立つのか。
それを受けて、前半は講義、後半は実技をした。講義は、香の歴史。香と仏教、香の現代的な意義。香材の種類。香の遊び方。これをわずか30分で終えた。実技は二種組香。浄土宗の焼香偈(しょうこうげ)を題材にした。
駆け足だったが、みなさん楽しんでくれたように思う。後日アンケートの写しがもらえる。今度はどんなことが書かれているか楽しみだ。

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2019年7月20日 (土)

香心門 東建ふれあいサロン R010720

曇り時々小雨。先輩と2人。
早々にやめて、居酒屋へ行く。
今朝NHKで、「強欲の資本主義」という2時間番組があり、偶然二人とも見ていた。
それを肴に1時間ほど呑んだ。
アリストテレス、マルクス、アダムスミス、ケインズの貨幣理論から、GAFAの脅威、最後の救いはカントの人間の尊厳に至る話だった。
香にもつなげられる話だった。
先輩の専門領域だったが、私か一方的に話し、笑いながら相槌を打ってくれた。数年ぶりの堅い話で、脳トレになった。Photo_20190720203101

2019年7月18日 (木)

香心門 中央林間地域包括支援センター R010718 

曇り。蒸し暑い。
来所者19名。介護士さん2名。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
禊ぞ夏の しるしなりける
紅白香と献香。
お香が終わりかたづけをしていると、5年以上参加してくれた男性が、おぼつかない足取りで来て、もう長くない。ありがとうと言った。
私は、「来月のお盆にまた来ますから・・・」と言った。
物足りないが言葉も無い。
職員さんが、スイカとお茶を持ってきて、楽しい会話が始まった。
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2019年7月16日 (火)

香心門 桜ケ丘記念病院延寿ホーム R010716

小雨。店で野菜たっぷりちゃんぽんを食べて、桜ケ丘記念病院内の喫茶店に直行する。
席に、茶道の教科書が置いてあったので読む。
お香に役立つ話が載っていた。
人生、こういう偶然が楽しい。
入所者6名。介護士さん1名。
三種の香の観照香。
仏、神、極楽。
終わると事務員さんが待っていて、お中元ですと言って、さっきの喫茶店のコーヒー券を、半年分くれた。
偶然とは思えず、楽しい気分になった。

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香心門 白楽荘デイサービス R010716

霧雨、肌寒く湿度が高い。
来所者7名。介護士さん1名。
助手さんはお休み。
みなで、唱和。
焼香偈(しょうこうげ)。
心の清きこと香炉のごとく
心の暖かきと炭団のごとく。
香を焚いて
お供えします
終わって、一人で片づけ。
会場の出口のソファで職員さんが昼食をしていた。
目が合うと「お香が好きで、残り香を楽しみながら昼食をしている」とのこと。
香りは思わぬところへ、ひろがっているのだ、と実感した。Photo_20190716204101

2019年7月 9日 (火)

香心門 プレマみなみ風 R010709

P6300801 曇り。肌寒い。
入所者8名。実習生2名。介護士さん1名。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆
風が吹いている夕暮の小川で、上賀茂神社の神官たちが身を清める行事をしているのを見ていると、もう夏なのだと実感する。
男性が一人だけ早く席に着いた。いつもうつむいて寡黙な人だ。準備をしながら話しかけた。満州で生まれ少年期をすごして引き揚げたそうだ。思い出を聞くと、餃子が美味しかったと話してくれた。私も好きなので材料や作り方、そして味を聞いた。水餃子だけかと思ったら焼き餃子もあったそうだ。どちらが美味しかったか聞くと、両方美味しかったという。今は高齢で何を食べてもおいしくないだろうが、思い出の中の味は最高の美味なのだろう。
私も今夜は紹興酒で焼き餃子を食べたいと思った。
お香は実習生も入って盛り上がった。

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2019年7月 5日 (金)

香心門 金井原苑デイサービス R010705

曇り。蒸し暑い。
来所者9名。介護士さん1名。
観照香。
香を聞いて、予め用意した言葉の中から、自分がイメージした言葉を選ぶ。
みなさん、体や心の状態はそれぞれだが、リアルな香りを聞いて言葉を選ぶのは、気軽に参加できるようだ。
博学な方も何人かいて、香木の話から、日本書紀に話が巡った。
90歳の男性から、中大兄皇子の名前と「いっしのへん」と言う言葉が出たので、私が大化の改新のことですかと言うと、今は小学生の教科書でも「乙巳の変」と言うのだと教えられた。
みなさん会が終了しても立ち去り難く、30分以上雑談が続いた。

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2019年7月 2日 (火)

香心門 ベルホーム R010702

曇り時々晴れ。湿度100%。
入所者14名。介護士さん3名。
月が変わり和歌も変わる。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆
夏越の祓の話に合わせて、香りは認知症の予防になるという、鳥取大学医学部の話をした。
香炉を見せて、火鉢と炭団について、介護士さんに尋ねる。若いから知らない。手を上げた人に説明させる。普段と、立場が代わるのが、うれしそうだ。
この和歌を暗誦できる人がいた。唱詠してもらう。誇らしそうだった。
使命は、元気を出してもらうことと見つけたり、だ。

 

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2019年7月 1日 (月)

香心門 弥生神社 R010630

梅雨の長雨。
香仲間に誘われて、6月末と年末に、山上の神社で茅の輪くぐりをしている。遠く江ノ島神社がスタートだったが、年長のメンバーの体力が衰え、今回は近隣になった。
神主さんの先導で、雨の中、30人ほどの参拝者に混ざって、茅の輪をくぐり、社殿でお祓いを受ける。
終わって駅へ戻り一杯。いつものように、長かった過去の記憶と少ない未来の話を肴に、グラスを傾けた。
帰宅後、由来書の「蘇民将来」の話が、イスラエルの「過ぎ越しの祭り」に似ていると思い、ネットで検索。すでに先人が懇切な解説をしていた。顔も見ぬ人が点てた残り香が聞こえた感じだ。Photo_20190701074601

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