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2019年6月

2019年6月28日 (金)

香心門 プレマみなみ風お香カフェ R010628

晴れ。未明に通過した令和初の台風が連れて来た暑くて湿った空気。
入所者4名。介護士さん1名。
こんな日は、みなさん体調が悪く、少人数になった。
焼香偈(しょうこうげ)の組香と献香。
願わくは、我が心の清きこと香炉のごとく
願わくは、我が心は智慧(ちえ)の火のごとく
念(ねん)念(ねん)に戒(かい)定(じょう)の香を焼焚(しょうふん)し
十方(じっぽう)三世(さんぜ)の仏に供養す
(意味)心が香炉のように清らかでありますように
心が知恵の火のようでありますように
そんな願いをこめて香を焚き
お供えします
楽しく、神妙な、お香の会になった。Photo_20190628173101

2019年6月20日 (木)

香心門 中央林間地域包括支援センター R010620

曇り。蒸し暑い。
来所者18名。介護士さん2名。
かささぎの わたせる橋に おく霜の
しろきをみれば よぞふけにける 中納言家持
みなさん、お香のしぐさが身についているので、香炉が自動的に流れていく。
その分、四方山話に花が咲かせる。
互いに相手の心は見えない。
話を聞くとその人の心が分かった気持ちになって、和やかなPhoto_20190620160801気分になれる。
自分を言葉にすることは難しい。
香は、香りを言葉にする訓練だ。
自分や世界や時間を言葉にして発信する能力を育てるのに役立つ気がする。
香心門をその方向で磨こうと思う。

2019年6月19日 (水)

香心門 桜が丘記念病院延寿ホーム R010618

晴れ。蒸し暑い。
午前の白楽荘を終えて、車で向かう。
病院の裏を流れる川の土手の階段に腰かけて、持参の弁当を広げる。
たったひと月で、枯れ野の河原から、葦の海原になっている。
早めに会場に入って準備をしていると、あちこちから車いすの人がテーブルに集まってくる。
入所者12名。介護士さん1名。
紅白お香合戦。
かささぎの わたせる橋に おく霜の
しろきをみれば よぞふけにける 中納言家持
こちらでも、子供の頃に覚えた百人一首を、朗詠する方が2人いた。
親が子に残せる一生の財産だなと思う。

Photo_28

香心門 白楽荘 R010618

Photo_28梅雨の合間の晴れ。蒸し暑い。
もう今年も半分かと思うと、残念な気持ちになる。
歳をとって、しなければならないことも、できることも減ったが、し残したことは減らない。
みんなこんな気持ちで歳をとるのだろう。
デイサービス来所者8名。介護士さん2名。カメラマン1名。助手さん1名。
白楽荘で、人生の先輩方と会う。
お香をしながら昔話に花が咲く。
ゆったりとした気持ちに切り替わり、ほっとする。
欲を出してもきりがない、そんな気持ちになれた。

2019年6月15日 (土)

香心門 東建ふれあいサロン R010615

激しい風雨。
終わってから、一杯飲むということで、徒歩で行く。
香道具は最小限にまとめたが重い。
傘も効かないほどの風で、昔の通勤、通学を思い出し、楽しいくらいだった。
雨の室内は、湿度があり、外の暗さも落ち着き、香席にはぴったりだ。
競い合う組香ではなく、5種類の香を観照した。
植物学的な本名ではなく、雅号を用いる。
仏、神、人、母、極楽。
観照香では、匂いを嗅ぐのではなく、言葉として、聞くことになる。
終えて、楽しく懇談、帰る頃には、雨も上がっていた。

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2019年6月11日 (火)

香心門 プレマみなみかぜ R010611

曇り。梅雨の合間の重苦しい曇り空。蒸し暑い。
入所者9名。事務員さん1名。
ここは、不自由度の高い人がほとんどだ。
担当の介護士さんが部屋から車椅子で連れて来て、私と事務員に任せて、帰ってしまう。
今日はどういう訳か、みなさん、気分がぱっちり目ざめている感じだ。
1年以上参加しても、声は勿論、笑顔も見せた事のない人が、声を出して笑ったり、私に話しかけようとしたりした。
それも二人いたから、偶然ではない何かがあったのだろう。
介護士さんのニュースには暗い話が多いが、こんなうれしい体験もあるのだと、知らされた思いだ。

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2019年6月 7日 (金)

香心門 金井原苑 R010607

雨。梅雨入り。
来所者5名。介護士さん1名。
大雨警報の中、柿生の山の上のホームに向かう。
ディサービスの広間に着くと、見知った顔が、あちこちから会釈をくれる。
組香を終えて、香の十徳の御神籤を引いて、一人一人披露しながら献香をした。
話が弾み、終わっても、立ち去り難く、介護士さんに促されて解散した。
居心地の良いお香の会だった。
当然だが、言葉には香り以上の力がある。
と言うか、香りは言葉の呼び水だ。

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2019年6月 4日 (火)

香心門 ベルホーム R010604

入所者16名。介護士さん3名。
晴れ。蒸し暑い。
30分早く着いて、準備をしていると、介護士さんに連れられて続々と入場してきた。
始まりの挨拶、和歌の唱和、和やかに進行した。
5人ほど指名して、和歌を読んでもらう。
かささぎの わたせるはしに おくしもの
しろきをみれば よぞふけにける 中納言家持
名前を呼ばれると、本当にうれしそうだ。
香木の正体が香りであるように、自分の正体は、名前なのだと思う。
香木の正体が香りであるように、世界や時間の正体は、言葉なのだと思う。

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2019年6月 3日 (月)

香心門 グレープの里デイサービス R010603

晴れ。少し暑い。
来所者22名。介護士さん4名。
月が変わり和歌も変わる。
一か月早い七夕香をした。
かささぎの わたせるはしに おくしもの
しろきをみれば よぞふけにける 中納言家持
紅白お香合戦の後、短冊に、願いを書いてもらった。
願いには2種あると思う。
この世の願いと、あの世の願いだ。
この世の願いは、自分のご利益を祈る願いだ。
このままいつまでも健康でありますように。
足の痛みが治りますように。
お金が入って来ますように。
あの世の願いは、みんなのご利益を祈る願いだ。
家族が健康でありますように。
世界が平和でありますように。
われながら、あの世の願いは未熟だ。Photo_23

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