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晴れ。蒸し暑い。 来場者30名。職員さん応援4名。 初めての講座なので、香の楽しみ方と聞香の体験をした。 普段の老人ホームでのお香の会と違い、熟年のバリバリの人々が相手なので、緊張した。 うまく良い香りが立って、喜んでもらえたように思う。 参加者のアンケートを、後日事務局がくれるそうだ。 テストの答案を待つ気持ちだ。 この歳になって、多くの人々に、楽しい時間を提供できる喜びを味わった。 帰路久しぶりに心が弾んだ。 久住由美。玉蔓。
晴れ。上着が要らない暖かさ。 来所者19名。介護士さん1名。 ひさかたの 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ 紀友則 和歌のサクラはもう影もない。 早く来て、隣のテーブルでお香の準備をしながら、みなさんのおしゃべりを聞いていた。 老人は子供と違って、人生の分厚い蓄積がある。 見かけほど、ボケていない。 あえてボケて見せる余裕もある。 新人の介護士さんに、「ここはどこ」と尋ねて、戸惑わせて喜ぶ人がいた。 人を見かけで、見くびってはいけない。 今日のおやつはマドレーヌ。 フランスつながりでノートルダムへ、さらに昔の「あましょく」へ、話題が蝶のように飛びまわった。
晴れ。暖かい。病院の裏は、大栗川の土手。早春の頃は、サクラや菜の花、野の花が咲き、蝶が飛んで、小鳥の声がする。弁当持参で、1時間ほど過ごした。入所者10名、介護士さん1名。ここに通い始めて6年になる。明治生まれの方がたくさんいたが、今は大正生まれの人すらほとんどいない。令和生まれの介護士さんが活躍する頃は、昭和生まれの入所者に、平成生まれの誰かがお香の会をしている。そうなってくれるように頑張ろう。
晴れ。暖かい。多摩センターへ向かう丘陵地帯の山肌が、芽吹きで微笑み始めたようだ。来所者8名。介護士さん1名。助手さん1名。ひさかたの 光のどけき 春の日にしづごころなく 花の散るらむ 紀友則紅白お香合戦。第一香は仏の香り。第二香は神の香り。第三香は極楽の香り。それぞれ、由縁がしっかりしたお香だ。第二香の神の香りは、南米の香木パロサント。カトリックの教会でも用いられているとのこと。そんな蘊蓄をした。今朝の、ノートルダム聖堂の火事の話になった。行ったことがある人が何人かいて、それぞれ旅の思い出を語ってくれた。未だ外貨の持ち出しの制限があって、パリへの直行便もない時代の話だ。
曇り。肌寒い。デイサービス来所者14名。介護士さん4名。ひさかたの 光のどけき 春の日にしづごころなく 花の散るらむ 紀友則早く着くと、みなさん、椅子にかけたまま体操をしていた。私も香炉の準備をしながら、かかとを上げたりして参加した。ここでは介護士さんたちが、祖父母の年齢の人々に、○ちゃんと呼びかけている。人は誰かに名前を呼んでもらうために生まれて来たのだと思う。呼ばれるとうれしそうな笑顔だ。家に帰れば、話相手が居ない人が大部分のようだ。歳を取るとはそういうことだと思う。
晴れ。穏やか。入所者7名。介護士さん1名。ひさかたの 光のどけき 春の日にしづごころなく 花の散るらむ 紀友則新しい介護士さんと初めてのお香の会。全員、不自由の程度が高く、介護士さんの初仕事としては大車輪だった。二者択一の香題。香炉を近づけると、表情を変える人。かすかな指先の動きで、答えを示す人。介護士さんは、香りが届いているのが分かるのがうれしいと言ってくれた。
久住由美 玉蔓
晴れ。サクラ並木を車で抜ける。見客がたくさんいる。ホームの生垣も、雪柳の白や、連翹(れんぎょう)の黄色がまぶしい。デイサービス来所者5名。介護士さん2名。ひさかたの 光のどけき 春の日にしづごころなく 花の散るらむ 紀友則隣室から、ボランテイアの歌の先生の、美しい歌声が聞こえてくる。窓から見える庭の桜は、満開だ。お香をしながら、お茶とお菓子も出て、最高の花見だった。こんな日は二度とないだろう。
晴れ。桜満開。入所者12名。介護士さん3名。月が代わったので和歌も代わる。ひさかたの 光のどけき 春の日にしづごころなく 花の散るらむ 紀友則インフル対策で先月まで2か月中止。久しぶりの顔合わせ。新人の介護士さんたちが研修を兼ねて手伝ってくれた。手を添えたり、相談したり、親しく接する良い機会なのだろう。車椅子の女性が、咲く桜 昭和も遠く なりにけりと詠んだ紙をくれた。私のコレクションに入れた。
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