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20.ノンちゃん蝶になる。
(1) ノンちゃんが69歳の冬、最後の入院。行く前に桑折を整理して、息子に託す。ヒロちゃんが中学生になったら渡すように頼む。
(2) ノンちゃんが70歳で亡くなって3年経った。ヒロちゃんは中学2年生。
(3) ノンちゃんが、「自」としてこの世に居た痕跡は、このUSBだけだ。ヒロちゃんが桑折を開け、USBを開く。仮想の中学生のヒロちゃんとその時のノンちゃんが香りの世界を旅する話だった。
(4) ヒロちゃんの本箱もずいぶん充実した。桃太郎とかぐや姫の本はノンちゃんがあの頃の誕生日にくれたものだ。
(5) 桑折の中に香木と香道具があった。ノンちゃんの添え書きがあった。
① これは、月の世界と行き来するために使いなさい。ひとり和香会だ。
② 最初の話は、感覚や感情の心のコントロールの大切さだ。感覚や感情の心は猛獣だ。無ければ生きていられないが、開放すれば破滅だ。消すことはできない。制御するしかない。そこで桃太郎やかぐや姫の話になる。
③ 桃太郎の話は、動物としての心からヒトとしての心への脱皮の、人生前半のマニュアルだ。目的に挑戦するという戦いだ。かぐや姫の話は言葉の心から言霊の心への脱皮の、人生後半のマニュアルだ。
④ かぐや姫が、月の世界は言霊の心が生み出していると教えてくれる。仏の御石の鉢は言葉を言霊に変える香炉、蓬莱の玉の数珠は言霊を選別する香割り鋏、火鼠の皮衣は言霊を扱う火道具、燕の子安貝は言霊を蓄える香合のことだ。
⑤ ここで言う香りとは言霊のことだ。自分は地獄のサルかもしれない。それでも大きな安心を求める。言霊も香りも、独占したり奪い合ったりできないみんなのものだ。香りと言霊で、みんなで和やかに過ごす、それが和香会だ。いつか別れが来て、ひとりになる。それは見かけだけの錯覚で、本当は、別れは無い。香りや言霊を分けることが出来ないように、元々互いに同じ、みんななのだ。一時自分だと思い込んでいただけなのだ。
⑥ 昔、爺ちゃんと今は希少なギフ蝶を育てた。自然観察の記録をヒロちゃんにも伝えたい。
A) ある年の、3月もまだ早い頃だった。早春の渓谷の残雪が残る山の斜面。杉の苗木の間の地面に早春の陽光が注いでいる。枯れ草にスミレの紫の花とカンアオイの緑が点在している。谷から吹きあがる風に乗って、春の妖精がフワフワ現れてスミレの蜜を吸う。蝶を生きたまま持ち帰る。
B) 大きな箱に、暖房のランプと砂糖水をしませた綿を巻いた棒とカンアオイの鉢植えを置き、蝶を放つ。産卵する。
C) 小さな真珠のような卵殻を内側から食い破って、幼虫が孵化する。
D) 卵が産みつけられた葉をガラスのシャーレに移し、3回脱皮するまで育てる。
E) イチゴの木箱に、甘酸っぱい匂いがする幼虫を数匹ずつ入れて積み上げる。
F) 毎週渓谷へ行って、カンアオイの葉を袋一杯採って冷蔵庫に保存する。
G) 幼虫はモリモリ食べ続け、何回も脱皮して大きくなって黒いタワシのようになる。
H) 晩夏になると箱の壁に、三々五々、糸で体を縛り付け、最後の脱皮をして、ツタンカーメンのようになる。
I) 冬が終わり、未だ寒い早春、ランプで照らして温めると、羽化する。蝶になる。渓谷に持って行き放つ。
J) 蛹になれなかった幼虫たちのこと、一番貧相だった幼虫が蝶になって飛び立ったことを思い出した。僕も頑張って蝶になろうと思ったことも思い出した。
⑦ 最近よく、明け方の夢で、昔出会った人々と会話をする。みんな同じ物語の中で渾然一体となる。物語には、バラバラな自分を、一つのみんなに溶け合わせる力がある。言霊で出来たあの世になる。みんな、ギフ蝶の幼虫になって、カンアオイの葉をむしゃむしゃ食べて、蛹になって、脱皮して、蝶になって飛び立っていく。甘い風が吹いて、気が付くと蝶になってスミレの花にとまっている。爺ちゃんの声がする。
A) ここには快楽や喜楽はない。悲しみも苦しみも無い。在るのは静かな安心だ。
B) 蝶とは大きな自分のことだ。お前は今、小さな自分を脱皮して大きな自分になっているのだ。言葉の心を脱皮して言霊の心になっているのだ。
C) ヒトは「みんな」として生まれ、生きている間は「自」という殻を付けている。「自」が取れてまた「みんな」としてここに帰ってくる。
D) みんな願いを持っている。生まれながらに持っている欲望の願いもあれば、生まれた後、ヒトとして生きるために身に着けた小さな自分の願いもある。さらにかぐや姫のような大きな自分の願いもある。願いを諦める人もいる。願いを諦めない人もいる。
E) 爺ちゃんが亡くなったのは、75歳だった。まだ6年ある。ヒロちゃんにもう少し書いておきたい事がある。
(完)
19.大きな喜びの和香会(7-2)ヒロちゃんが聞き、かぐや姫が答える。
(1) 小さな自分って何なの。
①体の殻をつけた言葉の心が作り出す、自分のことです。
(2) 小さな自分だけではいけないの。
① 家族を自分の一部だと思うように、言葉の心が成長すると、その範囲が、グループや国、人類全体に広がり、自分だけの喜びでは満足できなくなります。自分が広がって、大きな自分になっていくのです。
② この体のこの脳が作り出しているこの自分は、この体の生老病死の宿命から離れられません。私と彼、我らと彼らという意識から離れられません。さびしいですね。
(3) 大きな自分って何。
① 体の殻が取れて、みんなと、同じ一つの言霊の心でいる時の、自分のことです。
② 言霊の心が作る自分、つまり家族、仲間、人類、みんなのことです。
(4) いろいろな自分が出てきてよくわからないよ。
① 動物から小さな自分になるには、感覚や感情の心から言葉の心に切り替えればよいのです。困難や苦難に対して、逃げたり諦めたりせずに、目的、勇気、我慢、努力の言葉で挑戦すればよいのです。
② 小さな自分から大きな自分になるには、自分だけの言葉の心から、みんなの言葉の心、つまり自分だけの目的から、みんなの目的を持つようになればいいのです。
(5) みんなの目的の作り方は。
① みんなで共有できるもの、無限に分かち合えるものがいいです。
② 物なら固体より液体、液体より気体です。つまり香木より香りです。でもやはり、同じ時間や空間に居る人々にしか共有できないという、限界があります。
③ 香りを薫香録にすれば、言霊つまり情報になります。
④ 情報は、時間や空間を超えて、無限に転写や再生が可能です。
⑤ みんなで無限に分かち合える、大きな目的になります。
(7) 言霊の心は何のためにあるの。
① 他者を思いやり、助け合えるようになります。和やかな気持ち、平和共存が実現します。
② 不老不死を得ることになります。言霊は言葉のDNAなので、体のDNAと同様に、個別の生老病死がありません。
(8) どうすれば言霊の心になれるの。
② 自分だけの気持ちでなく、みんなの気持ちになる、訓練と実践です。
③ 自分だけの課題でなく、みんなの課題として取り組む、訓練と実践です。
(9) どの心が一番いいの。
① 感情の心でいるべき時は感情の心でいて、言葉の心でいるべき時は言葉の心になり、言霊の心でいるべき時は言霊の心になれる、というのが理想です。
(10) 閉会。
① 「香満ちました」と唱和して礼をする。
② ノンちゃんの夢は終わる。
③ この言霊の伝達式の次題は、ノンちゃんが薫香録にして、USBに入れて、押し入れの桑折へ。いつかヒロちゃんに渡るようにする。
18.大きな喜びの和香会(7-1)
(1) ノンちゃん72歳、ヒロちゃん12歳。
(2) 秋のお彼岸。お墓参りをして帰宅。サンマの炊き込みご飯で晩酌。ほろ酔いで寝る。
(3) 夜中、目が覚める。押し入れから甘い香りが漏れてくる。
(4) 起きてふすまの隙間からのぞく。あの桑折が仄かに明るい。
(5) 蓋を開ける。
(6) 底が階段になって、ずっと下まで続いている。甘い風が流れてくる。
(7) 手探りで降りていく。
(8) 階段が終わると駅になっている。
(9) 汽車が停車していて、ヒロちゃんが手招きをする。乗る。
(10) 青い電燈が、暗闇の線路を照らしている。
(11) 遠くに次の駅らしい明かりが見える。近づくにつれて巨大になる。バラバラな色の明かりが、縦にも横にも連なって、九龍城のようだ。
(12) 中学の頃、机の脇にあった本箱だ。
(13) 懐かしい背表紙がドアになっていて、入ると、そこはお香カフェだ。
(14) カウンターのコーヒーサイホンの中で、香木が空薫(そらだき)になっている。ヒロの木の7番目にできた香木だよとノンちゃんが言う。
(15) 言霊を呼び寄せる献香だ。
(16) カウンター席に着く。
(17) ドアの鈴が鳴って、かぐや姫が登場。
(18) カウンターの中に入る。
(19) 香元になって、薫香録に従って進行する。
(20) 香題「大きな喜び」を宣言する。
(21) 皆が見えるように和歌を広げる。唱和する。
(22) ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる
(23) 後ろの戸棚から香炉と香木を取りだし、香を点てる。
(24) ノンちゃんがささやく。月見の香だ。
(25) 香炉が廻ってくる。
(26) 香の銘は久蔵不朽。不老不死を得る、です。
(27) さあ、これから一緒に月の世界へ出発しましよう。
17.小さな喜びの和香会(6-2)
(1) 目的。ヒロちゃんが聞く。桃太郎が答える。
① 目的って何なの。
A) 現在の現実の困難や苦難を克服したい、という願いを、言葉にしたものさ。
B) 私は、「鬼が島の鬼を退治したい」という願いを、言葉にしたよ。
② 目的は何のためになるの。
A) 目的が無いと、動物としての心、自身や自我のままで、ヒトとしての心、自分になれない。心を切り替えるスイッチだ。あの世の入り口だ。シンドバットの「開け胡麻」だ。
B) 目的が無いと未来が見えず、現在の現実の中をグルグル彷徨うことになる。目的は言葉の心を導くコンパスだ。
C) 「鬼が島へ行く」という目的を作ったら、お婆さんがきび団子を作り、犬やサルやキジが集まった。目的の力はすごいよ。
③ 目的を持つとどうなるの。
A) みんなの、バラバラだった心が一つになって、協力することが出来た。鬼という共通の敵を作るのが手っ取り早かったのでそうしたが、今は共通の味方にした方が良かったと反省している。
④ 目的を持つにはどうすればいいの。
A) 願いを言葉にすればいい。
B) 美味しいお店が放映されるとたくさんの人が押し寄せる。みんな目的を持ちたいのだ。でも自分で作るのは難しいのだ。
(2) 勇気。黒ずくめのサルが答える。
① 勇気って何なの。危険なことをすることじゃないの。
A) 私の名は猿飛佐助、忍者だ。
B) 勇気とは危険を冒すことではなく、困難から逃げようとする心の鬼を抑え、しなければいけないことに挑戦しようとする、心構えのことだ。
② 勇気を湧かせるにはどうすればいいの。
A) 勇気が湧くような目的を持つ忍術。
B) 勇気を励ます言霊を持つ忍術。
(3) 我慢。キジが答える。
① 我慢って何なの。
A) 焼け野のキギスの話をしよう。山火事で、巣の卵を翼で覆って守り抜いたキジの話だ。
B) 我慢とは、しなければいけないことをする為に、苦痛や苦悩を避けようとする心の鬼を抑えることだ。
② 我慢は何の役に立つの。
A) 辛い事、嫌なことを避けようとする心の鬼を抑え、しなければいけないことができるようになる。
③ 我慢ができるようになるにはどうすればいいの。
A) 我慢の気持ちが湧くような目的を持つ。このキジの場合は、子供への愛情だ。
B) 我慢の気持ちを励ます言霊を持つ。このキジの話が我慢の気持ちを励ます言霊だ。この話に共鳴すれば、我慢ができるようになる。
(4) 努力。犬が答える。
① 僕の名は「ハチ」だ。帰って来ない主人を待ち続けて、毎日駅に迎えに行っていた。今は銅像になっている。
② 努力って何なの。
A) 諦めようとする心の鬼を抑え、し続けることだ。
③ 努力は何の役に立つの。
A) すぐに結果が出なくても、し続けられるようになる。
④ 努力ができるようになるにはどうすればいいの。
A) 努力の気持ちが湧くような目的を持つ。僕の場合は主人への愛情だ。
B) 努力の気持ちを励ます言霊を持つ。ハチの話が努力の気持ちを励ます言霊だ。この話に共鳴すれば、努力ができるようになる。
(5) 追記。桃太郎が答える。
① ところで、宝物は何だったの。
A) 降参した鬼が玉手箱を差し出した。蓋には小さな自分と書かれていた。中身は、感動鬼神。「心の鬼を鎮める」という名の香木だった。
B) 鬼が島は私の心の中にあって、私は、私の心の鬼と戦っていたのだと気が付いた。
C) 帰って、お爺さんとお婆さんに話したら、それが本当の宝だと言って喜んでくれた。
② 鬼達はどうなったの。
A) 私の心の鬼が島で、元気に暮らしているよ。
③ お供の3匹はどうなったの。
A) 私の心に住みついて、鬼と一緒に暮らしている。
B) 毎日、鬼と衝突しては、負けてばかりだ。
④ あなたは今はどうなの。
A) 最近、本で知ったことがある。「住みやすかった熱帯雨林が、数百万年前、大地溝帯によって分断され、ヒトの祖先は乾燥したサバンナつまり地獄の環境に住まざるを得なくなった。地獄の環境で生き抜くため、大脳新皮質を進化させた。地獄の環境と戦うために目的を作り、勇気と我慢と努力を注ぐことが喜びになった。ヒトは地獄のサルなのだ。喜びを求めて、地獄が無ければ地獄を作りだすのだ」。本当の鬼は、地獄のサルである自分だったのか、というのが今の思いだ。
(6)閉会。
① 「香満ちました」と唱和して礼をする。
② ノンちゃんの夢は終わる。
この言霊の伝達式の次題は、ノンちゃんが薫香録にして、USBに入れて、押し入れの桑折へ。いつかヒロちゃんに渡るようにする。
16.小さな喜びの和香会(6-1)
(1) ノンちゃん72歳、ヒロちゃん12歳。
(2) 春のお彼岸。お墓参りをして帰宅。メバルの煮つけで晩酌。ほろ酔いで寝る。
(3) 夜中、目が覚める。押し入れから甘い香りが漏れてくる。
(4) 起きてふすまの隙間からのぞく。あの桑折が仄かに明るい。
(5) 蓋を開ける。
(6) 底が階段になって、ずっと下まで続いている。甘い風が流れてくる。
(7) 手探りで降りていく。
(8) 階段が終わると駅になっている。
(9) 汽車が停車していて、ヒロちゃんが手招きをする。乗る。
(10) 青い電燈が、暗闇の線路を照らしている。
(11) 遠くに次の駅らしい明かりが見える。近づくにつれて巨大になる。バラバラな色の明かりが、縦にも横にも連なって、九龍城のようだ。
(12) 中学の頃、机の脇にあった本箱だ。
(13) 懐かしい背表紙がドアになっていて、入ると、そこはお香カフェだ。
(14) カウンターのコーヒーサイホンの中で、香木が空薫(そらだき)になっている。ヒロの木の6番目にできた香木だよとノンちゃんが言う。
(15) 言霊を呼び寄せる献香だ。
(16) カウンター席に着く。
(17) ドアの鈴が鳴って、小さな侍と3匹の家来が登場。
(18) カウンターの中に入る。
(19) 香元になって、薫香録に従って進行する。
(20) 香題「小さな喜び」を宣言する。
(21) 皆が見えるように、和歌を広げる。唱和する。
(22) 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ。
(23) 小さな侍が、後ろの戸棚から香炉と香木を取りだし、香を点てる。
(24) ノンちゃんがささやく。鬼が島の鑑賞香だ。
(25) 香炉が廻ってくる。
(26) 香の銘は感動鬼神。挑戦する勇気を生じる。鋭い酸味だ。
15.喜びの和香会(5-2)
(1) 問答。ヒロちゃんが尋ねる。ノンちゃんが答える。
① 喜びは何のためにあるの。
A) 感覚や感情の心の喜びは、動物として、「生きている」ためのエネルギーだ。
B) 言葉の心の喜びは、ヒトとして、「生きようとする」ためのエネルギーだ。
② 感覚や感情の心だけでは不足なの。
A) 感覚の心は快楽を喜ぶ。感情の心は興奮を喜ぶ。言葉の心は言葉を喜ぶ。
B) 感覚や感情の心の喜びは、ヒトとして生きるための手段なのに、目的だと勘違いされやすい。言葉の心の喜び、安心の出番だ。
C) 言葉の心は、現在の安楽より、未来の安心を求める。
③ 未来の安心って何なの。
A) 明日はそのままでは未来ではない。明日のことを想像してごらん。言葉で作るしかない。その言葉はきっと願いの言葉だ。その願いの言葉が未来だ。何かを願って言葉を作らなければ未来は生じない。未来は言葉だ。未来は時間ではなく、願いの言葉だ。
B) 現在は動物としての幻の時間、永遠だ。過去はヒトとしての時間、記憶だ。未来は時間ではなく、願いの言葉、目的だ。
C) 未来とは、願いを言葉にした、目的のことだ。
D) 未来に挑戦すると、安心が得られる。
④ 未来は何のためになるの。
A) 苦難や困難に遭遇した時に、諦めるのでなく、挑戦しようとする気持ちになる。
⑤ 未来を持つにはどうすればいいの。
A) まずすべきは、したいことを言葉にする。目的の作成だ。こればかりは他人に任せてはいけない。次にその目的を実現するための言葉を準備する。心を励まし支える、勇気、我慢、努力の言葉だ。先人の言霊を参考にすればいい。話を聞いたり本を読んだり、勉強だ。
B) 未来を持つための方程式は次の通りだ。困難や苦難に挑戦する願いを言葉にして目的を作る。勇気、我慢、努力の言葉を作る。
C) 願いを言葉にすると未来になる。明るい未来を想像すると今が苦しくても明るい気持ちになる。安心だ。未来と目的は同じだ。目的を持つと、勇気や我慢や努力の言葉も湧いてくる。その時、動物としての感情の心が邪魔をする。感情の心には現在しかない。今を少しでも楽に安全にしようと、できっこない、する必要がない、やっても無駄だという絶望や逃避や怠惰の電波を浴びせる。動物としての心とヒトとしての心の戦いが始まる。
D) 動物としての感覚や感情の心は本能だから、ヒトとしての言葉の心より強い。勇気を奮い、我慢や努力をすべき時に、諦めたり、逃避したり、怠けたりしがちだ。目的対絶望、勇気対逃避、我慢対放らつ、努力対怠惰の戦いだ。ヒトが勝てば安心が得られる。負ければ絶望だ。ヒトの価値はここで決まる。
⑥ 安心はどうすれば得られるの。
A) 桃太郎の話に例えてみよう。自分が桃太郎。勇気、我慢、努力の言葉が犬、サル、キジ。絶望、逃避、放らつ、怠惰の感情が鬼。安心が宝だ。
B) きび団子は、勇気や我慢や努力を手に入れる手段、勉強のことだ。
C) 勇気、我慢、努力の言葉をお供に、妨害電波の鬼に負けずに、困難や苦難に挑戦すると、安心という宝が得られるというお話だ。
(2)話はこれでお終い。次回からはゲストを呼んで、体験談をしてもらおう。
閉会。
① 「香満ちました」と唱和して礼をする。
② ノンちゃんの夢は終わる。
③この言霊の伝達式の次題は、ノンちゃんが薫香録にして、USBに入れて、押し入れの桑折へ。いつかヒロちゃんに渡るようにする。
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