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晴れ。寒さが緩む。
入所者10名。介護士さん1名。
今年最後のお香の会のダブルヘッダー。
今日も全員女性方。
香炉の準備をしている間の雑談で、香炉で火鉢の思い出になり、正月火鉢で遊んだ話になり、炙りだしの話になった。
介護士さんは勿論、半数の方が分からなかったので、私が、説明してくれる人を募った。
意図せずに認知症療法の回想法になった。
普段まったく話すことが無い女性が、何かを言いたそうに私の方を見たので、みなさんこれから○○さんが、炙りだしについて教えてくれますと言うと、小さな声で、適確な説明を始めて、介護士さんもうれしそうに日記に書きこんでいた。
子供と違い、高齢者にはたくさんの記憶が詰まっている。
若者より深い思考が詰まっている。
晴れ。寒さが緩む。
早朝の多摩センターへの道は、初冬のすっきりした枯野の景色。
デイサービス来所者9名。介護士さん1名。近所の女子大の教育実習生1名。
助手さんは来ない。後で電話をすると忘れていたとのこと。
いつもの通り、2基の香炉を聞き比べて、同じか違うかを問うゲームをした。
同じ種類の香木を載せた香炉について、みなさん違うという答えが圧倒的に多い。
今日もそうだった。
帰路運転しながら考えた。
香道には五味六国(ごみりっこく)という言葉がある。
五味は香りの感覚的な表現、六国はその産地のこと。
香りについての感覚的な問なのか、香りの元となる香木の産地についての問いなのか、不明瞭のまま、問題を出していた。
今日も貴重な教えをもらった。
引っ込み思案になりがちな人生の先輩方に、楽しく過ごしてもらえたと思う。
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