天の原探香記。城万二の成長物語(33)努力の機関室。(1)
最後の機関室へ移動する。
やり続ける力が欲しい人々だ。ジョバンニもついて行った。
機関長が迎える。
私のあだ名はゴーシュです。不器用ですが、諦めの悪いことだけは自信があります。
ジョバンニはあの物語の主人公を思いだした。
さあ、これから暗黒星雲コールサックの最後の難所「怠惰の門」に入ります。
怠惰というとみなさんは、どんな気持ちのことだと思いますか。
しなければいけない、した方がいいと思いながら、しないままにする。
努力とは、しなければいけないこと、した方がいいことを、好き嫌いに関わらず、し続けることです。
子供の頃、夏休みの宿題が、3日坊主だった方も多いと思います。
言葉の脳の働きが未熟で、感覚や感情の脳の怠惰の誘惑に流されたからです。
努力には言葉の脳の働きが必要です。
言葉の脳の働きはどうしたら強くなるのでしょう。
それは目的を持つことです。
目的があってすると、それはすべて言葉の脳の喜びです。
目的がはっきりしないまま何をしても、言葉の脳は喜びません。
目的は人生に意味を与え、努力する力を与えてくれます。
ここのエンジンの燃料は努力する気持ちを作る言葉です。
みなさんこの怠惰の門を抜けるため、努力する気持ちを作る言葉をこの香炉のエンジンにくべましょう。
いつもの通り、心の準備体操から始めます。黒方を3回廻します。1回目は感覚の脳で観賞します。2回目は感情の脳で観賞します。3回目は言葉の脳で観賞して言葉にします。結果を薫香録に書いて下さい。
SNSでは実際の香りは出ないので、パソコンを離れ、実際に、予め通販で購入しておいた線香を焚く。黒方の香りが流れる。本当の自分つまりあの世の心に切り替わる。苦痛や苦悩、不安や寂しさなどの感情の脳の興奮が消える。パソコンの画面に戻る。薫香録に記入する。
これから、皆さんがお持ちの感覚や感情の脳が作り出す怠惰の気持ちを、努力する気持ちを作る言葉にします。怠惰の気持ちは生木なので、湿っていて、そのままでは良い薪にならないのです。
そこの円卓に着席して下さい。
最近のコメント