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2017年8月

2017年8月26日 (土)

香心門 ふれあい東建サロン 290826

曇り。残暑が和らぐ。

同世代の方々8名。

これから毎月お香の会。

M師匠による、お香の歴史解説。

その後、二種香。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

近隣のお付き合いの仲間同士なので、和気藹藹と楽しんでもらえた。


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2017年8月22日 (火)

香心門 よみうりランド花ハウス 290822

晴れ。久しぶりに真夏。

平日だが夏休み。遊園地から、にぎやかな歓声が響く。

ホームは、涼しく静か。

入所者8名。介護士さん1名。

いつもながら全員女性。大正末から昭和初期生まれの方々だ。

和歌の唱和。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

組香。献香。御神籤。

みなさん女学生に戻ったように笑い転げていた。

お香は、「逆玉手箱」。若返りの作用があるようだ。

ただし体ではなく、心の、だ。

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2017年8月19日 (土)

香心門 グレープの里デイサービス 290819

晴れ。暑い。

来所者5名。介護士さん1名。

玄関を入ると、デイサービスの部屋から、歓声や笑い声。

介護士さんは、お世話をして楽しませる、エンタテイナーでもあるのだと思う。

楽しい雰囲気のまま、お香の席に来た。

打ち解けるのも早かった。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

聞香と献香、御神籤をした。

 

家の夕飯は、初物のサンマだ。

若い頃はどうでも良かったが、この歳になると楽しみだ。


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2017年8月18日 (金)

香心門 お香の日の会 高座渋谷学習センター 290818

晴れ。暑さが戻る。

客 5名。

香材の整え方。

12種の沈香をそれぞれが切って、銀箔に包む練習をした。

できた銀箔を全員で廻して、聞香をした。

客の中に、黒方を自作して持ってきてくれた方が居て、皆で鳩居堂の黒方と聞き比べをした。

後半は、香についての質疑応答。

話が弾んだ。


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2017年8月17日 (木)

香心門 中央林間地域包括支援センター ディサービス 290817

来所者13名。介護士さん2名。

雨が連続17日間。 蝉の声がツクツク法師に代わる。

参加者がぽつぽつ入れ替わり、若いと思っていたヒトも、寄る歳波を漂わせている。

夏の終わりは物さびしいなと思いながら、出番を待っていた。

体操やゲームを見ているうちに、気が晴れてきた。

組香と献香。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

互いに教え合って、盛り上がった。

今回から、名乗り紙を導入、一人一人名前と答を書いて、私が保存することにした。

百年残すにはどうしようか思案中。


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2017年8月 9日 (水)

香心門 ひらお苑 290809

晴れ。今年一番の暑さ。

参観者8名。介護士さん1名。

一般の方々の勉強会だった。

ロコモとか認知症の予防のための体操や心構えの講座が終わり、私のお香の会になった。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

組香と献香。

香道の経験のある人、百人一首や源氏物語に詳しい人も混ざり、古典文化の香り高い会になった。

楽しく、和やかに、会が進行した。


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2017年8月 8日 (火)

香心門 プレマみなみ風 290808

台風は、昨夜北上して、蒸し暑い空気を残して行った。

自分の車が使えず、重い香道具を抱えて電車で向かう。

乗り換えの階段の上り下りがきつく、我が身の老いを噛みしめた。

待ち合わせの駅のロータリーに着くと、迎えの車が待っていて、ホームに入ると別天地のように涼しい。やっと気力が回復した。

歳を取るのは、ヒトごとではない。

入所者6名、介護士さん2名、研修生1名。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

ほとんどが常連なので、スムースに、楽しく過ごせた。

研修生は高校3年の女子。

入所者も、勿論私も、若者が交じると、何となくうれしい。

横の席の入所者が女子生徒に、一生懸命お点前の指導をしていた。

今回初めての、香の10徳の御神籤も喜ばれた。

今日の自分は日本一幸福な69歳だった。


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2017年8月 4日 (金)

香心門 金井原苑ディサービス 290804

曇り。少し涼しい。

来所者5名。介護士さん1名。助手1名。

久しぶりに助手も復帰した。

今日の最年長者だ。

組香。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

献香。

終了後、お茶が出て、話が弾んだ。

ご先祖自慢になった。

今川義元、明智光秀、日蓮本阿弥光悦の名が登場した。

どれも、話す人の目が輝いていた。

明智光秀、本阿弥光悦の話は、特に説得力があった。


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2017年8月 3日 (木)

香炉屋日記290803

今年7歳になる孫の、水泳教室の付き添いを頼まれて、今、観覧席からプールを見下ろしている。

青い水面のあちこちに、小さな頭や、水しぶきや航跡が見える。歓声や掛け声が天井に反射して、押し寄せてくる。

ウトウトして目をつぶる。目を開く。ずいぶん眠ったようだ。

プールの場所に祭壇があって周りを白やピンクの花が囲んでいる。中央に白い布に包まれた長い箱が置かれている。

香元の声がする。「これからお香の会を始めます」。

あの年に亡くした年長の孫娘だ。「あれから7年経った。そろそろお迎えに来たのかな」と思う。

香元が続ける。「香りには興奮させて酔わせる香りと、興奮を鎮静して、理性を目覚めさせる香りがあります。沈香は後者です。今日は11種の沈香を聞く、観賞香です」。

最初の短冊が、流れてくる。小学生の鉛筆書きで「体はどこから来たの。どこへ行くの」と書かれている。

追いかけて亀の姿の玉手箱が流れ着く。手元に寄せて開く。中に香炉が在る。

香りが昇って、あの衣に戻って、舞いながら、身につく。

眠くなる。そよ風に揺られて、目を開く。蝶になって、言葉の花畑に遊んでいる。色々な花の露を吸って、最後に大きな沈香の木の幹に止まって、甘い香りがする樹液をなめる。眠くなる。子供たちの歓声で、目を開く。元の自分に戻っている。

さらに10枚の短冊と玉手箱が順に流れてくる。そのたびに、荘子の胡蝶になって、花畑の露を集めては目覚めて、元の自分に戻る。繰り返しなので、ここでは短冊の文章だけを記載する。

2枚目には「死ぬのは痛いの」と書かれていた。

3枚目には「死ぬのは嫌だ、死にたくない」と書かれていた。

4枚目には「自分はどこから来たの」と書かれていた。

5枚目には「自分は何なの」と書かれていた。

6枚目には「死んだら自分はどうなるの」と書かれていた。

7枚目には「ここはどこなの」と書かれていた。

8枚目には「今日が昨日になるの。昨日が今日になるの」と書かれていた。

9枚目には「今日が明日になるの。明日が今日になるの」と書かれていた。

10枚目には「神様はいるの」と書かれていた。

11枚目には「幸福って何なの。どうしたらなれるの」と書かれていた。

全部が終わって、チャイムの音と、アナウンスが響く。「香満ちました。今日はこれでおしまい。ごきげんよう」。

みな別々のようで、みな同じ。答は、オウム返しで、結局、自分が日頃思っていることで、自分が持っている言葉が自分のすべて、ということだ。竜宮に来る前にたくさんの言葉を、あの空になった玉手箱に詰めて、お土産に持ってきて、と言うことか。

あの日以来、孫娘は乙姫になって、竜宮城で待っていて、そう遠くないいつか、自分を迎えの亀に乗せようとしているのだなと思う。

チャイムの音と、女性のアナウンスが響く。「さあ、もう十分遊んだから、早くおうちへ帰りましょう」。あの日避難を呼びかけた市役所の女性の声だ。

夕食までに孫を家まで届けなければならない。嫁に内緒で、マックに寄って、安くておいしいソフトクリームでも食べさせよう。


008

2017年8月 1日 (火)

香心門 ベルホーム 290801

ゲリラ豪雨。

入所者7名、介護士さん2名。デザインの変更/管理

8月は休会という約束を忘れて訪問、急きょ集合してくれた。

今日から月が変わり、和歌も変わる。

季節を先取りする和歌にした。

秋風に たなびく雲の 絶え間より

もれ出づる月の 影のさやけさ左京大夫顕輔

組香。

お盆の献香。

今回からおみくじ香も追加した。

喜んでくれた。


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