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2017年5月19日 (金)

香炉屋日記290519

昨夜、夢を見た。今はない実家の勉強部屋で、目が覚めた夢だ。

押し入れのふすまの隙間から光が漏れている。

そっと開くと、そこは天の川を見渡す岸辺だ。

細い光の流水が、曲がりくねっている。曲がり角のそれぞれに、緋色の毛氈と野点て傘が設けられて、人が座っている。かぐや姫1号もいる。

流れてくる香炉が自分の前を通り過ぎるまでに和歌を読み、次へ流す、曲水の宴。香席そのものだ。

昼間、「源氏物語に親しむ会」の人々に、香りを覚える秘訣は、言葉に変える事だと教えた事を思い出した。

源氏物語の女性たちと香りの対比。次回はそれをテーマにしよう。薫香源氏絵巻(くんこう げんじえまき)

辛の香紫の上。甘の香朧月夜。苦の香浮舟。花の香紫の上。渋の香明石の上の香落葉宮。橘の香花散る里。乳の香雲居雁。銀の香朝顔皆、実在する香木の香りだ。


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