香炉屋日記290517-2銀河鉄道の夜
曇り。肌寒い。
店から帰宅すると、メールが入っていた。
差出人は天の原財団のかぐや姫2号。
あの世を移動中の姉の方だ。
「先日は、妹と、延寿ホームのお香の会にご参席いただき、有難うございました。おかげさまで、姉妹二人とも甘の香木を手に入れることが出来ました。
これで、前回の乳の香木と合わせて、2種の香木を得ることが出来ました。
妹の、未来を求める旅、そして私の再生を求める旅が、2駅進みました。
妹が、言霊(香木)を得ると、私も得ることになります。なぜなら、言霊は全体で一つだからです。誰かが得た言霊を話すと、聞いたヒトの言霊になり、その人が話すとそれを聞いたヒトの言霊になる。そうやって、昔の誰かが最初に話した言霊が、今、全人類の言霊になっています。一人一人の心をつなぐ言霊の糸が、網の目のように張っていて、かき混ぜ過ぎた納豆のように、一つひとつの区別が消えて大きな一つになっています」。
「この先の、ゴールまでについてお話します。同じ香木や香水の瓶でも、香りは無限にあります。なぜなら、香りは香木や瓶の中に在るのではなく、香りを聞くヒトの心が、その時、その場で作っているからです。香りを作る心にも3つあって、感覚の心は嗅覚細胞の刺激を受けて快不快の興奮を作ります。犬や象の方が優れているとか、ヒトだって数十万種、学者によっては数兆種の匂いをかぎ分けられるとか言われます。感情の心は苦楽や安不安の興奮を作ります。香道で言う香は、言葉の心(大脳新皮質の前頭前野)が作る言葉のことです。言葉は無限に作れます。しかしそれでは、この鉄道の構造を語ることはできません。便宜的に11種、11駅とします。あと9種の香木を手に入れればゴールです」。
「私は紫式部の言霊が主宰する「源氏物語に親しむ会」で学んでいます。明日はよろしくお願いします」。
明日‼、確かに「源氏物語に親しむ会」のメンバーと「お香の日の会」の予定だ。この世とあの世の話が混線している。不思議だが、それなりの仕掛けがあるのだろう。パソコンを閉じた。
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