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2017年1月

2017年1月31日 (火)

香心門 ベルホーム 290131

晴れ。穏やか。

入所者13名。介護士さん3名。

君がため 春の野にいでて わかなつむ

わがころもでに はふりつつ 光孝天皇 

香組みに春の七草をあてた。

誰ともなく七草がゆの話になった。

近所の土手や野原で夫や子供が摘んできた七草を、粥に入れて食べさせた話などが交わされた。

目や耳で得た記憶は時のかなたに消えるが、味や匂いの記憶はつい昨日のことのようによみがえる。

   おいしうて、 やがてかなしき、菜粥(ながゆ)かな。

(参)おもしろうて、やがてかなしき、鵜舟(うぶね)かな。芭蕉。Photo

2017年1月26日 (木)

香心門 中央支援学校 290126

晴れ、暖かい。

第1時限。小学6年肢体部門。生徒8名。先生6名。

五味の香、組香、献香。

香炉を2基用いた。

大きく2チームに分かれ、対抗戦にした。

結果は全問正解だった。

大喜びだった。

第2時限。小学1~5年肢体・視覚部門。生徒13名。先生8名。

香炉を6基用いたので、それぞれの先生と生徒がマンツーマンで、ゆっくり楽しんでくれた。

帰りがけに、作業学習の一環の「パン販売」のパンを貰った。Photo

2017年1月25日 (水)

香心門 中央支援学校 290125

晴れ。穏やかだが寒い。

第1時限。中学肢体部門8名。先生6名。

五味の香、聞香、献香。

先生と生徒が6チームになって、参加。

香炉は1基だけで、順番に聞いた。

献香では手を合わせたり、煙と香りを体に浴びたりした。

教室に香りが充満して、後半、約2名の生徒が熟睡した。

これは鎮静作用のある沈香の正しい楽しみ方なのだ。


第2時限。高校部門21名。先生5名。

聞香と献香に絞ってじっくりやった。

香炉を3基用いた。

生徒から、質問が多く出された。

充実した授業が出来た。Photo

2017年1月24日 (火)

香心門 よみうりランド花ハウス 290124

晴れ、寒い。

施設は、大観覧車のふもとにある。見上げる青空がさわやかだ。

入所者4名。

春の七草で組香。

目が不自由な女性が、一句詠んでくれた。

香満ちし、へやに一輪、梅の花。やすこ。

梅が季語なので俳句になっちゃったと弁解。

俳句と川柳の違いの話になった。

川柳仲間の別の女性が、面白い見本があると、披露してくれた。

死にたいと、言いつつ毎日、薬飲む。

お迎えは、どこから来るのと、孫が訊(き)き。

みんなで大笑いした。

百歳近いからこそ、笑いもさわやかだ。Photo

2017年1月23日 (月)

香心門 中央支援学校 290123

晴れ。穏やか。

第1時限。聴覚部門小学部。9名。先生5名。

五味の香、聞香、献香。

落語のめくりを用いれば、香に聴覚は不要。

Photo

楽しんでくれたと思う。

第2時限。視覚部門小、中学部。3名。先生2名。

五味の香、聞香、献香。

中学生が点字のタイプライターを持ってきて、薫香録の答や会話をその場で打ち込んでいた。

先生も、予め、資料を点字にしてくれていた。

私も、火傷をしないで献香ができる香炉を工夫して持参した。

昨年より格段と改善が進んだ。トヨタのカンバン方式のようだ。

2017年1月20日 (金)

香心門 中央林間地域包括センター 290119

晴れ。穏やか。

来所者15名、介護士さん2名。

君がため 春の野にいでて わかなつむ

わがころもでに はふりつつ 光孝天皇 

みなさんが同じテーブルを囲んで着席すると、職員さんが名前を書いたカンペをくれることになっている。

香炉が廻っている間、人々の心がバラバラになりがちだったが、名前を呼ぶことで、しっかりとまとまる感じがする。

さらに、昔の人のように、下の名前を呼び合うと、親しみが増す。

今日もその良さを実感した。Photo_3

香心門 お香の日の会 290118

大和市生涯学習センター

晴れ。穏やか。

「源氏物語に親しむ会」から8名、他2名。

この施設では、火気が使えない為、電気の香炉を用いた。

残り香もまずいので、少量の伽羅と黒方を楽しむことにとどめた。

薄い香りなので、心を込めて味わった。

かえってよかったと思う。

電気の香炉はコードが付いており、10人が順に手渡しをする煩わしさを懸念したが、実際にやって見れば、杞憂だった。

「源氏物語に親しむ会」のみなさんは、先週「梅が枝の帖」を学んだところで、そこに登場する練り香「黒方」に興味津津だった。

その話を中心に、正倉院に納められているたくさんの香料や薬草、香木の蘊蓄をした。Photo

2017年1月17日 (火)

香心門 桜ケ丘記念病院延寿ホーム 290117

入所者14名、介護士さん2名。

晴れ。寒い。

君がため 春の野にいでて わかなつむ

わがころもでに はふりつつ 光孝天皇

参席の女性が「天皇即位時の年齢の歴代最高齢は平成天皇で満57才、次がこの光孝天皇で57才、数カ月の違いだ」と教えてくれた。

帰宅して確認したらその通りだった。

新年早々、良い話が聞けた。

入所者にも、そして天皇にも、色々な人生があるのだと思った。Photo

2017年1月13日 (金)

香心門 金井原苑 290113

晴れ。暖かい。

ディサービス来所者7名、助手1名、介護士さん1名。

君がため 春の野にいでて わかなつむ

わがころもでに はふりつつ 光孝天皇 

3か月休養だった助手が復帰。84歳になられたとのこと。

それでも私と介護士さんを除けば最年少。

香炉の底でテーブルに傷をつけないように、全員に折敷きを縫って用意してくれた。

折敷きを用いる香炉の受け渡しの作法を、工夫しなければならない。

来月は150年物のぬか漬けと、白菜漬けを、戴く約束をした。

亡くなったご主人も酒のみで、大好物だったとのこと。

「香のもの」つながりだ。Photo

2017年1月12日 (木)

香心門 中央支援学校 290112

晴れ。暖かい。

教員14名。

新学期、お香の授業の打ち合わせ。

1年ぶりに、小、中、高校生12クラスで1回ずつの授業。

五味香、組香、献香。Photo

生徒に合わせて、クラス別に内容を打ち合わせた。

大部分の先生は、息子や娘の世代だ。

教頭先生も校長先生も、年下だ。

我ながら、不思議、浦島太郎の気分だった。

2017年1月10日 (火)

香心門 プレマみなみ風 290110

Photo 晴れ。暖かい。

入所者6名、介護士さん2名。

君がため 春の野にいでて わかなつむ

わがころもでに はふりつつ 光孝天皇

新春なので「春の七草」で香を組んだ。

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。

7種の沈香の、香りの違いを楽しんだ。

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