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2016年10月

2016年10月25日 (火)

香心門 よみうりランド花ハウス 281025

曇り、夕から小雨、寒い。

入所者6名。

秋の夕暮れの雨は、いつでも、誰にでも、さびしい。

来月の香題は、「三夕の和歌」のどれかにしようと思う。

さびしさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮(寂蓮法師)

心なき身にもあはれは知られけりしぎたつ澤の秋の夕ぐれ(西行法師)

見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕ぐれ(藤原定家朝臣)

お香は、さびしさに花を咲かせる、灰のようなものだ。

花咲じじいにはなれないが、香りの花は、心の秋を少し和ませてくれる。

来年の一月十八日に、新春の蘭奢待観賞会をする。

一と十八日を縦に圧縮すると、「香」という字になるのだそうだ。

大和市内の、花咲爺、婆候補が集まってくれる。

来年は、市内のあちこちの老人ホームで、お香の花が咲くようにしたい。Photo

2016年10月20日 (木)

香心門 中央林間地域包括センター 28年10月20日

晴れ。夏日の再来。

デイサービス来所者12名。介護士さん1名。

組香と献香。

12名全員の名前を思い出せた。

名前を呼ぶのは、本当に大切だ。

呼ばれた方Photo のうれしそうな反応を見て、つくづく思う。

2016年10月18日 (火)

香心門 延寿ホーム 281018

秋晴れ。

入所者12名。介護士さん1名。

月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ

わが身一つの 秋にはあらねど 大江千里

組香と献香。

香炉を2基廻した。

手元が不安な方が多く、介護士さんと私で、フル稼働。

汗をかいた。

老いみれば ちぢにものこそ 悲しけれ

わが身一つの 老いにはあらねど Photo

2016年10月12日 (水)

香心門 ひらお苑 281012

晴れ、秋の冷気に入れ替わる。

デイサービスの来所者30名。介護士さん4名。

されば かどたのいなば おとづれて

あしのまろやに 秋風ぞふく 大納言経信

15分前に部屋に入ると、全員が着席、迎えてくれた。大人数だし、介護士さんも多いので、香炉を3基に増やし、廻した。

3種の香を楽しんで、ゲームをして、献香をした。

何度も参加して、香席の要領がわかっている方もいて、隣の席の、認知症が進んだ方の面倒を見ていた。

終了後、それぞれ自分が記入した薫香録を香包みに折って、残った香木をお土産に包んだ。

ご家族も持ち帰った薫香録を見るのを楽しみにしているとのこと。

大茶会ならぬ、大香会だった。Photo

2016年10月11日 (火)

香心門 プレマみなみ風 281011

薄曇り、肌寒い。

入所者5名。介護士さん3名。

組香。

月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ

わが身一つの 秋にはあらねど 大江千里

献香。一五夜。

初めから終わりまで、笑い声の絶えない、楽しいお香が出来た。Photo

2016年10月 7日 (金)

香心門 金井原苑 281007

今年初めての秋晴れ。

デイサービス来所者6名。介護士さん1名。助手1名。

前回の和香会の数日後に、助手をして下さっている女性から電話で「茶道で用いる袱紗(ふくさ)をみなさんに1枚ずつ持っていただいて、香炉の受け渡しのお点前で使っていただいたらどうでしょう」という提案があった。

昔は畳の上でしていたが、今はテーブルの上なので、香炉が当たったりこすったりして落ちつかない。

良い考えですねと言ったら、さっそく、手縫いで袱紗を10枚作って持ってきてくれた。

平成の香道の新しい工夫として、歴史に残ったらいいと思う。

記念すべき、新しい点前の、第1回となった。Photo

2016年10月 4日 (火)

香心門 グレープの里 281004

久しぶりの晴天だが、夏の暑さに逆戻り。

ディサービスの来所者5名。介護士さん1Photo

月が変わって、和歌も変わった。

月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ

わが身一つの 秋にはあらねど 大江千里

月を見ていると悲しくなってくる。

自分だけに、秋が来たわけでもないのに。

名前のカンペをもらって、名前を呼んで、和歌を一人一人朗読してもらった。

聞香の作法も、薫香録の記入も、介護士さんが手取り足とり、辛抱強くフォローして、極力自力でさせてくれた。

喜んでもらえた。

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