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曇り、昨日までの暑さが一段落。
デイサービス来所者5名、介護士さん1名。
この辺は、古い農家が多く、昔ながらのお盆の風習が色濃く残っている。
御隠居さんたちと、そんな話をしながら、盂蘭盆のお香をした。
お盆についての私の知識は、神社の大祓、江戸時代の国学者、平田篤胤の「幽冥論」、ラマ教の経典「死者の書」、そして子供のころ祖母から聞かされた、地獄極楽や閻魔大王の話だ。
平田篤胤の「幽冥論」では、「ヒトは死ぬとしばらくお墓の周りを漂って、やがて村を囲む山に入って、名前は消えて、みんなの祖先になって、村中の人々を見守っている」のだそうだ。
私も似たようなことを考えているが、実際には、村落共同体や、それを囲む緑の山が無いので、考えに工夫が必要だ。
薄曇、蒸し暑い。
デイサービス来所者5名、介護士さん1名、助手1名。
役割交代。助手さんが香元、私が助手。
7月はお盆をテーマにした香席。
組香。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆
献香。
それぞれの出身地や家庭での、お盆の飾り付けの話が盛り上がった。
若い頃、話したことも無い、写真や募石に刻まれた文字にすぎない先祖では、あの世の実感が湧かなかった。
祖母が熱心に供養をしているのを見て、迷信だとさえ思えた。
その後、身近な人々があちらの世界に増えて、あの世が実感できるようになった。
この歳になって、やっと抽象的な世界が見えるようになった。
お盆が近づくと、あの世がこの世に接近して重なるような気がして、安らかな気持ちになる。
出席の皆さんは、私以上に、あの世に、たくさんの、愛する人を持っている。
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