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2016年7月

2016年7月30日 (土)

香心門 かながわ県民センター 280730

サマースクール。「子供たちと楽しむ香道」。

出席、12名。

2年間、ボランテイアで通った中央支援学校の先生が、県内の他の学校の先生に呼びかけてくれ、実現した。

Photo

みなさん、熱心に聞いてくれた。。

気障な言い方だが、日暮れ間近の人生に、夕焼けが見えた感じ。

2016年7月26日 (火)

香心門 よみうりランド花ハウス 280726

降ったりやんだり、涼しい。

入所者8名、介護士さん1名。

101歳を筆頭に、いつもより高齢の方が多い。

今月最後のお香の会。

今年の、お香によるお盆の墓参りも、これが最終回。

朝から、昨夜の大事件で、気持ちが重い。

ISも、テロも、EU崩壊も、ついでにポケモンGOの洪水も、仮想世界から現実世界へのイエローカードのように思える。

後で振り返れば、人類の精神の大変換の只中にいるのだろう。Photo

2016年7月25日 (月)

香心門 ベルホーム 280725

晴れ。暑くなく過ごしやすい。

入所者8名。介護士さん2名。

お盆をテーマにしたお香。

風そよぐ、楢の小川の夕暮は、みそぎぞ夏の、しるしなりける。

男性陣は、入浴が午前中だったので、つやつやで、みそぎの和歌にピッタリだった。

助手は都合で欠席。

介護士さんが助けてくれた。

お盆の献香は、香炉がスマホで、ご先祖がポケモン、なのかもしれない。Photo

2016年7月21日 (木)

香心門 中央林間地域包括支援センター 280721

梅雨の一日。

デイサービス来所者12名。介護士さん3名。

気温は低いけれど湿度が高く、しとしと雨が鬱陶しい。

そんな中でも、笑いの絶えない1時間だった。

自分も、誰かの世話を受けるようになったら、この皆さんのような、Photo 素直で明るいじいさんになろうと思った。

宮沢賢治の詩の一節が浮かんだ。

ホメラレモセズ、クニモサレズ、サウイフモノニ、ワタシハナリタイ」

2016年7月19日 (火)

香心門 延寿ホーム 280719

曇り。暑。

特養入所者8名。介護士さん2名。

心の天岩戸の奥に閉じこもっている天照大神とアメノウズメの神話。

「閉じた心を開かせる」。

お香にふさわしいテーマだ。

100歳越えの方が2名、他の方も外出は難しい。

お盆の墓参りの献香を、真剣にしていた。

楽しいお香の会ができたと思う。Photo

2016年7月14日 (木)

香心門 ひらお苑 280713

梅雨らしい天気。

ショートステイの来所者3名、特養の入所者1名、介護士さん1名。

組香。二種香。

 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは

みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆

 献香。

みなさん、いつになく、おしゃべり。

人それぞれの、生い立ちの物語が、香りと共に部屋に広がって、

昔がよみがえる。

参席者の心に、安らぎが満ちた感じ。

終了後、百歳を超えた方から、お別れの握手を求められた。Photo

2016年7月12日 (火)

香心門 プレマみなみ風 280712

Photo 晴天。日差しが強く暑い。

入所者4名。介護士さん3名。

お盆の香。

組香とクイズ、それぞれの出身地のお盆の話で、盛り上がった。

山梨、新潟、愛媛、ニューヨーク。

こんな地方都市のさらに郊外の施設なのに、育った故卿は様々だ。

皆さん楽しんでくれた。

2016年7月 8日 (金)

香心門 グレープの里 280708

曇り、昨日までの暑さが一段落。

デイサービス来所者5名、介護士さん1名。

この辺は、古い農家が多く、昔ながらのお盆の風習が色濃く残っている。

御隠居さんたちと、そんな話をしながら、盂蘭盆のお香をした。

お盆についての私の知識は、神社の大祓、江戸時代の国学者、平田篤胤の「幽冥論」、ラマ教の経典「死者の書」、そして子供のころ祖母から聞かされた、地獄極楽や閻魔大王の話だ。

平田篤胤の「幽冥論」では、「ヒトは死ぬとしばらくお墓の周りを漂って、やがて村を囲む山に入って、名前は消えて、みんなの祖先になって、村中の人々を見守っている」のだそうだ。

私も似たようなことを考えているが、実際には、村落共同体や、それを囲む緑の山が無いので、考えに工夫が必要だ。

みなさん、盆の入り、7月13日を楽しみに待っていた。Photo

2016年7月 1日 (金)

香心門 金井原苑 280701

薄曇、蒸し暑い。

デイサービス来所者5名、介護士さん1名、助手1名。

役割交代。助手さんが香元、私が助手。

7月はお盆をテーマにした香席。

組香。

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは

みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆

献香。

それぞれの出身地や家庭での、お盆の飾り付けの話が盛り上がった。

若い頃、話したことも無い、写真や募石に刻まれた文字にすぎない先祖では、あの世の実感が湧かなかった。

祖母が熱心に供養をしているのを見て、迷信だとさえ思えた。

その後、身近な人々があちらの世界に増えて、あの世が実感できるようになった。

この歳になって、やっと抽象的な世界が見えるようになった。

お盆が近づくと、あの世がこの世に接近して重なるような気がして、安らかな気持ちになる。

出席の皆さんは、私以上に、あの世に、たくさんの、愛する人を持っている。

お香のテーマとしてはふさわしかった。Photo

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