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晴れ 風さわやか
入所者9名、介護士さん1名
全員が90歳以上とのこと。
歳を聞かれて、答えると、そんなにお若いのに、お香のお仕事なんて、優雅ですねと言われた。
自分も、まだまだ若いのだなと、元気が湧いた。
年上の人と話すと、こんないいこともある。
組香と献香。
曇時々雨
デイサービスの来所者14名、介護士さん3名。
早く着くと、みなさん、一人ずつ、白い布に、カラフルな糸で、端午の節句のカブトを刺繍中。
私の世代は、小学校で、家庭科があって、男女一緒に味噌汁を作ったり、雑巾を縫ったりしたと言ったら、皆さんの時代は、男は工作で、裁縫はしなかった。終戦をはさんで教育内容が激変したなあと話が弾んだ。
自分を含め、認知症予防の回想法になった。
組香。
ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづごころなく 花の散るらむ 紀友則
光に満ちた春の日差しの中で、桜の花びらが休むことなく散っている。
献香。伽羅。
十徳香。その九.
久蔵不朽。不老の心。
晴れ、
聖蹟桜ヶ丘の、桜ケ丘記念病院の中にある。
早く着いて、敷地の横の河原で、お結びとお茶。
30分ほどぼんやり過ごした。
岸辺には菜の花や菫、青空には燕。
久しぶりに見るチョウやハチやアリやクモたち。
入所者14名、介護士さん3名。
ひさかたの ひかりのどけき 春の日に
しずごころなく 花の散るらん
献香。
十徳その四。
.能覚睡眠 頭をすっきり。
みなさん、真剣に、楽しく過ごしてくれた。
昨夜は熊本大地震。本年初の真夏日。
入所者20名、介護士さん2名。
末のお子さんの入試が終わって助手も復活。
私は会の進行のみ。
組香の和歌は、季節外れになった桜。
こちらでは、介護士さんがお香の点前を覚えてくれて、一人ひとりに、丁寧に手を添えてくれる。
始めたころは予想できない展開だ。
こんな風に新しいお香の会のスタイルができていくのだと、うれしかった。
晴れ時々小雨
入所者6名、介護士さん3名。
里山の中腹のホームを囲んで、季節の花の樹が植えられている。
桜の大木は、この数日で葉桜になっている。
桃の林が満開で、桃源郷のようだ。
用意した和歌は季節外れになっていた。
伽羅を楽しんでいたら、奥のキッチンから、昼食の用意らしい肉じゃがの匂いが流れてきた。
抽象的な仮想の世界へ誘う香りと、具体的な現実の世界へ誘う匂い。
良い体験だった。
桜が終わり、寒の戻りで、春も一休み。
入所者4名、介護士さん1名。
人数が少ないので、時間があり、たっぷりおしゃべりをしながら、お香をした。
数種の香の香りを覚えて、最後の一香が、それまでの何番目の香と同じだったかを当てる遊び。
脳の海馬という部位は、嗅覚と記憶力とをつかさどっている。
不思議な香りを覚えようとすると、海馬が興奮して、記憶力も増進する。
香は五百年以上の歴史を持つが、単なる遊びではなく、記憶力の向上と回復に役立つ、大人の遊びだったのだと思う。
そんな話と皆さんの旦那さんの思い出話などしながら、楽しい時を過ごした。
曇、肌寒い。
デイサービス来所者6名。介護士さん1名。
十徳その五。
.静中成友 さびしさを消す。
和歌や香りを共有すると、心が一つになる。
桜は五分咲き。
デイサービスの来所者6名、介護士さん1名。
庭のあちこちに桜が咲いている。
隣の部屋から、ピアノに合わせて、桜にちなんだ歌が響いてくる。
越天楽の合唱を聞きながら、お香を廻すと、平安の貴族になった気持ちがする。
十徳香。「さびしさを消す香」。
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