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2016年2月

2016年2月29日 (月)

香心門 中央支援学校 280229

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晴れ、午後にわか雨。暖かい。

中等部1年生13人、3年生7人、先生10人。

 

五味の香。

 

そして組香。

今日の和歌を、一人ずつ唱詠した。

人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之人はいさ 心も知らず ふるさとは 
 
花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之

香名はふるさと と はな。

 

献香で伽羅を焚いた。

いつか将来、伽羅の香りと再会する時が来たら、4年に一回しか無い今日のことを、思い出してほしい。

香にはそういう働きがあるのだから。

2016年2月26日 (金)

香心門 ベルホーム 280226

晴れて、昨日までの寒さも和らいだ。

助手の女性は、娘さんの大学入試で、3月いっぱいお休み。

 

入所者25名、うち男性1名。介護士さん3名。

 

大人数なので、古香巡礼は無理、いつもの組香をした。

 

人はいさ 心も知らず ふるさとは

花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之

 

人の心は変わるけれど、このふる里の梅の花は、

昔と変わらずいい匂いだなあ。

香名は、ふるさと と 花。

 

特別なことも無く進行。

みなさん、喜んでくれた。

 

今年は一人もインフルエンザにかからず、このまま春になれば・・と担当者が言っていた。Photo


2016年2月23日 (火)

香心門 よみうりランド花ハウス 280223

曇り時々晴れ。

施設内の喫茶コーナーで、レアチーズケーキとホットコーヒーで一服して、2階の4丁目へ行った。

フロアーごとに、町の名前になっているところもある。

 

入居者6人、介護士さん2人。

組香をした。

 

人はいさ 心も知らず ふるさと

ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之

 

人の心は変わるけれど、このふる里の梅の花は、

昔と変わらずいい匂いだなあ。

 

香名は、ふるさと と 花。

 

初めて参加した女性が、香りには海馬を鍛える力があると、皆さんに講義をしてくれた。

昔の仕事を聞いても「びっくりするといけないから言わない」とのこと。

 

目が不自由な女性が、今回も俳句を詠んでくれた。

 

どの香も 人の心を なごませり。Photo


2016年2月18日 (木)

香心門 みなみ風デイサービス 280218

中央支援学校を終えて、午後、デイサービスへ行った。

来所者14名、介護士さん1名。

古香巡礼をした。

源氏物語に登場するお香「黒方(くろぼう)」を楽しむ。

正倉院に保管されている香材のうち、7種を、楽しむ。

樟楠(しょうなん)と肉桂(にっき)が、幼いころの記憶につながるようで、人気が高かった。

お香の魅力の一つは、記憶をよみがえらせることにある。Photo_2


香心門 中央支援学校 280218

晴れ。温暖。小学部1年が8人、2年が5人。先生が8人。父兄が5人。

孫が夢中になって見ている、テレビアニメの「妖怪ウォッチ」を、お香にアレンジした。

父兄から、こんな小さい子に、お香の授業をどうやってするのか想像もつかなかった、と言われた。

子供だって悩めば、祈りやその対象となる神仏が必要だ。

しかし教育の場から、祈りや神仏は、排除されている。

「妖怪ウォッチ」は、そんな子供心の穴を埋めているのだろう。

大ヒットにはそれなりの時代背景が在るのだと思う。Photo


2016年2月16日 (火)

香心門 苑寿ホーム 280216

入所者8名、介護士さん1名。

お香の会の常連の、高校の教師だった女性が、この1年で急に認知症が進んだ。

秋の陽は、つるべ落としというのは、本当だ。

毎日顔を会わせている男性に、「初めてお会いしました」と言っているのに、私のことは「よく知っているお香の先生」と言ってくれた。

「古香巡礼」をした。

箪笥の防虫剤は、今は石油から抽出したナフタリンだが、昔は、楠(くすのき)を煮出して作った樟脳(しょうのう)だった。

今でも「のどあめ」などの原料として、台湾で作られている。

香材としての名前は「樟楠(しょうなん)」。

みなさんには、御母さんの匂いということで、とても人気が高かった。

 

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2016年2月12日 (金)

香心門 金井原苑 280212

曇り。少し暖かめ。

 

デイサービス来訪者5名。介護士さん1名。

 

アラビアのオマーン、インド、インドシナ諸国、インドネシア、台湾など、海のシルクロードを経て、古代の日本に運ばれてきた、正倉院の御物の香木、香料を、実物の香りとともに、知識も楽しんだ。

 

みなさん90歳前後なのに、熱心にノートを取ったり、質問したり、私の知らない知識を教えてくれたりした。

 

年の取り方には色々あって、今日はその一方の方々だった。Photo


2016年2月10日 (水)

香心門 ひらお苑 280210

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晴れ。穏やかな日差し。

 

デイサービス。

来所者25人、介護士さん5人。

 

人数が多いので、香道具を3セット用意した。

マイクも使用した。

 

介護士さんは、当苑の精鋭部隊で、楽しく、華やかに、盛り上げてくれた。

 

組香と献香。

人はいさ 心も知らず ふるさとは 
花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之

 

笑い声が絶えない、良い会だった。

2016年2月 9日 (火)

香心門 プレマみなみ風 280209

晴れ、最高気温15度。

入所者8名。介護師さん2名。

「古香巡礼」という鑑賞香をした。 Photo




源氏物語、第三十八帖「梅枝」の巻。

「光源氏は、娘が皇太子に嫁ぐことが決まり、嫁入り道具として持たせる香の調合を、女君たちに依頼した。
その中から、黒方(くろぼう)は、朝顔の君の調合したものが選ばれた。
沈香4、丁子2、白檀1、甲香1、麝香2、薫陸1。」

その黒方と、材料に用いられた6種の香を楽しんだ。

2016年2月 2日 (火)

香心門 グレープの里 280202

晴れ。
暖冬のせいか、今日の歌題の、梅の花は、とっくに散ってしまったようだ。

デイサービスの来所者5名。介護師さん1名。

人はいさ 心も知らず ふるさとは 
花ぞ昔の 香に匂ひける 紀貫之

てきぱきした介護師さんのおかげで、気持ちよく進行した。

最後に、私を囲んで、記念撮影をした。
グレープ・シスターズだねと笑いあった。

写真ができたら、掲載したい。 Photo

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