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2015年12月

2015年12月22日 (火)

香心門 よみうりランド花ハウス 271222

快晴で、暖かい。

今年最後のお香の会。

入居者4名、面会に来ていた娘さん1名。

今日は冬至で、カボチャと小豆のいとこ煮を食べて、ゆず湯にも入ったとのこと。

目がほとんど見えない女性が、記憶を手繰りながら、本日の和歌を詠んでくれた。

この夏から、1日1句作り、介護師さんに、句帳に書いてもらっているということで、先月のお香の会の句を見せてくれた。

「安らぎぬ、部屋に香の、満ちみちて   やすこ」

年末は、みなさん、家族の面会も少なく、なんとなくさびしそうだった。Photo

2015年12月18日 (金)

香心門 ベルホーム 271218

快晴、気温は今年最低。

入所者13名、介護師さん2名。

和歌の朗読から始める。全員で一緒に詠んだ後、一人ずつ詠む。

心あてに 折らばや折らむ 初霜の

おきまどはせる 白菊の花

3分の2の人は、一人では読めないので、介護師さんが耳元で読むと、途中から口を開き、最後は声が出る。

時間はかかるが、みなさん、大仕事をしたような充実した表情になる。

介護師の仕事は、重労働だが、それ以上に心を使う仕事だと思う。Photo

2015年12月16日 (水)

香心門 ひらお苑 271216

快晴。入所者5名。介護師さん1名。

心あてに 折らばや折らむ 初霜の

おきまどはせる 白菊の花  凡河内躬恒

組香、初霜と白菊。

献香。

涙が止まらなくなった人がいた。

お母さんかご主人か、昔を思い出したのだろう。

献香で、涙があふれてしまう人が、よくいる。

若い看護師さんはどうしたら良いか分からず、私も呆然と見ているばかり。

他の3人が肩に手をかけたりして慰めていた。

同じ境遇でなければ分からない心の働きなのだろう。Photo


2015年12月15日 (火)

香心門 延寿ホーム 271215

晴れ。事務所から、来年から予算がついて、クラブ活動にしますとのこと。

思えばこの数十年、評価されることに無縁だったなと、感無量だった。Photo

入所者10人。介護師さん1名。

ほぼ全員の名前を、自然に呼びかけることができた。

自分を覚え、評価してもらえる喜びは、いくつになっても同じだ。

帰路、今日のことを家内に報告しようと、小学生のように気持ちがうきうきした。

2015年12月 8日 (火)

香心門 プレマみなみ香風 271208

薄曇り 寒い。

庭の紅葉は終わり、玄関のサンタも手持無沙汰。

入居者6名、職員2名。

100歳の女性が主客、和歌を唱詠。

心あてに 折らばや折らむ 初霜の

おきまどはせる 白菊の花  凡河内躬恒

組香、初霜と白菊。

献香。

若いころ100m走の選手で、弓術もしたと話してくれた。

ホールから合唱で、「あーりがーたや、ありがたや」という歌声がしてきた。

聞き覚えはあったが思い出せないというと、別の女性から、守屋浩の歌だよと言われた。あなどれない。

帰宅後調べた。いい歌詞だ。Photo_2

http://j-lyric.net/artist/a001374/l0025c0.html

2015年12月 4日 (金)

香心門 金井原苑 271204

柿生(かきお)の里山の中腹にある。風が強いが快晴。
デイサービスの方が9名。助手の女性と私。助手が香を点て、私は進行役。

心あてに 折らばや折らむ 初霜の

おきまどはせる 白菊の花  凡河内躬恒

組香、初霜と白菊。

献香。

100歳の女性が主客を務めてくれた。

柳に風、笑顔、そんな感じの方Photo


だった。

2015年12月 2日 (水)

香心門 グレープの里 271202

曇り、寒い。

今日から12月。和歌が変わる。

心あてに 折らばや折らむ 初霜の

おきまどはせる 白菊の花  凡河内躬恒

組香、初霜と白菊。

献香。

デイサービスに来られた女性4名、男性1名、介護師さん1名。

96歳の男性が百人一首を朗読。上手以上の美声と節回しで詠んでくれた。

何のお仕事をされていたのか聞くと「ただの会社の社長だよ」との答え。

みなさんも、水木しげるさんが昨日だか93歳で亡くなった話、一昨日のNHKの朝ドラでお香をやっていたという話をされた。Photo


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