夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞ吹く
組香、夕と秋風
献じ香、秋の彼岸
8名
「おとうさん、おかあさん、なんで私を残して死んじゃったの」と言いながら合掌していた老婦人がいた。
落ち着きなく、そわそわして介護士さんになだめられていた別の老婦人が、涙を浮かべて、「思い出しちゃった」と言った。
一人暮らしだった母が認知症の入り口のころ、自分が何をしているのか分からないと言っていたことがある。孤独の中で、思い出や願望がわいてこなくなるのだろう。
子供がいない人も多い。しかし祖先は必ずいる。いつも祖先と一緒にいると思えれば、孤独も薄らぐ。祖霊尊崇はそういう知恵なのだろう。
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